購入したばかりの ペン クラッシュ 5000 を、新品なのに早速分解します。
目的は、巻きを軽くすること。
それは、巻くときに感じるグリス感を少しだけ取り除くこと。
そして、ベアリングのクオリティーとサイズを確認したいから。
早速、スプールを外します。
スプールを押さえるところには、ちゃんとベアリングがあります。いつでも交換出来るし、サイズも測れるから、ここには興味ありません。(後で測りました一応、ミネベアならDDL-1280ZZ)
ハイ、次
定番のラインローラー部になります。
純正は、外径9ミリ。
内径5ミリ。
厚み3ミリ。
950サイズなので、ミネベアですと ダブルシールつき DDL-950ZZですかね。
他社ではSMR95ZZなんかもあります。
どちらもクオリティー高くて、精度良いのに値段は200円くらいです。
ミネベアのものに交換しました。
補足ですが、ハンドルも同じ950サイズになります。
分解の目的は、本体側の内部確認ですから、ベール部分やハンドルのような簡単に分解出来る箇所は、軽く飛ばします。
ここからは、本体側の分解になります。
分解といっても特殊な工具は必要ありません。プラスドライバーを3サイズ(精密サイズも必要です。)、12ミリスパナ🔧、ピンセットくらいです。
まずは、本体ケースのボルトを4箇所外します。1箇所は、精度ドライバーにて外すカバーになります。(100円ショップで販売されているレベルの、精密ドライバーです。)カバーを外さないと、本体ケースは外れません。
分解するときの注意点は、シャフトの抜き方です。国産はローター側から分解していきますが、このペンリールは後側の分解もしないと抜けません。
全てボルトを外したら、ケースを持ち上げます。何のコツも要りません。
外すとメインギヤとベアリングが見えます。
外径17ミリ
内径9ミリ
厚み5ミリ。 よって、ミネベアならDDL-1790ZZ。ケース両側に同じサイズあります。
メインギヤを外すときや組み込み時は、スプールのシャフトが前側に出ていると、引っ掛かり抜けません。(上2枚前の写真、メインギヤにもう1つギヤがありまして、これが干渉します。)
ローターを外すには、前側のナット(写真のドライバーで押さえるナット)、そして、シャフトの後ろ側にあるボルト(ビス)をはずします。
シャフトに付いたブラス(真鍮)材は、嵌め込みみなり外せません。シャフトを外すには前後から外さないと、抜けません。
シャフトを外すと、写真のようなパーツが外れます。写真で真鍮ギヤの突起と、外れたパーツ(写真手前のSの時のようにクランクした溝がある)が見えます。これらのパーツは、金属同士の接触なので、この辺りにベアリングが追加出来そうか探しますが加工寸法ありません。よってベアリング追加は無理そうです。また、このギヤ取り付け部にも無理そうでした。
話が、少し反れました。
ようやくローターを外すことが出来ました。
手前の白いパーツを外すと
ベアリング留めてる三本のビスがありますので、それらをはずしていきます。
ピニオンギヤにベアリング2つと、ワンウェイクラッチが1つになっているので、引き抜きます。
ようやく出て来ました。
回転が重い原因は、ワンウェイクラッチとベアリングがグリスまみれで、その摩擦力が大きいから。とくにワンウェイクラッチ部の影響大です。
ベアリングは、メインギヤと同じサイズ。ミネベアならDDL-1790ZZ 2つになります
余分なグリスを拭き取り、グリスよりも粘性が低いリールオイルを、少しだけ注油しました。
補足ですが、ここのベアリングは、メインギヤと同じサイズ。ミネベアならDDL-1790ZZ 2つになります。
ここからは、組み立てて戻します。
組み立てて、巻いてみましたが、かなり軽くなりました。
オイルアップの効果あり、満足のいく仕様になりました。
これで、ペンリールに不満はありません。
ペンのリールが回転渋い、重いなどと言われる方は、試してみる価値あると思います。