先日購入したばかりの20年式 ストラディックSW5000PGになりますが、ベアリングに硬めなグリスが入っていること、好みとして軽めな回転にしたいことから、新品状態なのですが、早速 分解しオイルチューンしました。
ハンドルノブはベアリングを追加し、回転が少し軽くしてあります。
リール本体の内部には、ベアリングを追加出来そうな箇所がありませんので、ベアリングのオイルチューンのみとしました。
(ローターナット部へ追加出来ますが、ここでは本体の外部とします。)
オイルチューンといっても、新品状態なのでオイルを数滴加えるだけの、とてもライトなチューンにします。
本音としては、内部が見たいだけなんですけどね(^_^;)
それでは、分解開始~!
スプールとハンドルを外します
次、スプール受けをワッシャーなどと一緒に外します。引き抜くだけです。
次、ローターベアリングシールのリテーナーを外すため、ネジを外します。
次、リテーナーとローターベアリングシールを外します。
ローターベアリングシールには裏表がありますので、注意!
写真は裏側、本体のローター側を写しています。
次、ローターナットを外します。そのナットサイズになりますが、何と!15mmです。
このサイズのスパナかメガネレンチあったかな?
手元にはスパナもメガネレンチも無かったので、たまたま有った15mmのロングソケットレンチを使用しました。
このサイズのソケットを持っていることの方が珍しいのですが、ソケットレンチセットにたまたま入っていました。
バイク整備などでも、今まで一度も使用しなかったサイズです。ここで初めて役にたちました。
ローターナットは逆ネジタイプになります。ナットを緩める回転方向は、反時計回りになります。
これは、ちゃんとローターにUNSCREWと矢印が記載されていますので、良く見て間違わないように!
時計方向に回しすぎ破損させると、ウォームシャフトとローターナット交換することになりますので、注意!
ローターナットを外したら、内部を覗いてみます。
ローター受カラー(白いプラスチック部品)にも裏表がありますので、取付る時には注意!
ローターナット部のOリングに合うような形状に溝があります。
ここにベアリングを入れられるか?って思いましたが、無理そうです。
プラスチックの外径9ミリ、内径4.5ミリですが、厚みが2ミリ程度と薄すぎます。
ローターナットからリテーナーまでの部品と、リテーナー取り付け穴の変更(ドリル穴加工)など行わないと取り付けられそうにありません。
ローターを外します。
ローターの前後にはOリングがありますので、無くさないよう注意!
こちらにもOリングがあります。
次、ロータークラッチシールカバーを外します。ネジ3本外します。
次、ロータークラッチシールカバーを外したら、ロータークラッチシールが見えました。
防水性能が高くなっていますね!
ロータークラッチシールを外します。引き抜くだけです。
こちらが、ロータークラッチシールになります。
ここもモデルチェンジするごとに進化する箇所ですね。防水性高めるためのシールが幾つもありますね。
ピニオンギヤとベアリングを引き抜き、外します。
この段階でなく、もう少し後でも良いのですが、ベアリングにオイルを浸透させたいので、早みに抜きました。
ここから、ギヤが組み込まれた本体の分解に入ります。
その前に、フリクションリング(ゴム)とOリングを外します。
このフリクションリングを外さないと、本体のケースを分解できません。
次、ボディガードを外します。ネジ1本外します。
ボディーガードを外すとネジが現れます。
本体のケースを固定する5本のネジを全て外します。
ようやく本体のケースを分解出来ました。
摺動子ガイドのピンを抜きます。
シャフトを抜きます。
摺動子ギヤを外します。
ドライブギヤを外します。
しかし、ピニオンギヤ後部に配置されるベアリングとブッシュが、ドライブギヤと干渉し抜けません。
ピニオンギヤブッシュとベアリングを抜き取ります。
よううやくドライブギヤも外せました。
ピニオンギヤ後部ベアリングにも、1~2滴だけオイルを垂らしておき浸透するのを待ちます。
ドライブギヤ両端を支えるベアリングにもオイルを1~2滴垂らし、浸透するのを待ちます。
待つと言っても、あっという間です。
(超音波洗浄し、完全なるグリス入替は1年後に実施する予定です)
今回の目的は、分解し内部を見てみることと、オイルチューンになりますので、ここから組み立てに戻ります。
組み立てする際に、最初にして最大の難関が待っています。
ピニオンギヤブッシュですが、本体側に溝があり、このブッシュ側にはデッパリがあります。
それらを合わせないと入りません。
それをドライブギヤを先に組み込んでからだと、溝の方向がとても分かりにくいし、入れ難い!
ピニオンギヤブッシュとベアリングを先に一度入れてしまい、ドライブギヤがギリギリ入るよう少しだけ押し出しておいた状態で、ドライブギヤを組み込むとスムーズに行えます。
分解途中に拭き取った特殊撥水グリスもちゃんと復旧し、ギヤ周りのグリスも塗りながら
あとは、組立てていくだけです!
撥水グリスが少量で1800円程度とかなり高額ですね。
今後、分解作業はそれが難点ですね。
組み立て完了し、ハンドルを回してみると感動と言うか、納得するレベルに達しました!
とても回転が軽くなりました!
構造的には16年式バイオマスターSW6000がベースで、さらに防水性を高めるような部品や、強度アップ部品が組み込まれた感じに仕上がっていました。
さ~あ!沢山釣るぞ~!
この後、ローターナット部にボールベアリングを追加するカスタムも実施し、更に軽くしてあります。