愛用しているペン クラッシュ5000ですが、安価な割にはフルメタルボディであることから、とても剛性感の高いリールです。
しかし、防水構造ではないことから、小まめなオーバーホールを必要とします。
そこで、過去に何度かオーバーホールしてきました。
購入後すぐ分解してオイルチューンした記事もあります。
今回は、回転が重く感じられるようになったため、ボールベアリングを超音波洗浄し、グリスの詰め替えをするオーバーホールしました。
オーバーホールしようと思いましたのは、やはりオイルチューンした20ストラデックSW5000と比較したことで、重く感じたのか?
と思いましたが、やはり以前より回転が重たい?
重量的にはクラッシュ5000は重いですよ。しかし、回転はソコソコなレベルだったはずです。
ベアリングのゴロゴロ感は感じられませんが、何となく渋かったんです。
それでは分解し、ベアリングを脱脂洗浄し、新しいグリスに詰め替えてみましょう!
ハンドル、スプールを外します。
ここは最後でも良いのですが、ここのベアリングも状態が知りたいし、脱脂洗浄したいので先に外します。
塩ガミしていないか心配になります。
ベアリングとシャフトとの塩ガミはありませんでした。この周辺は塩が溜まりやすいですからね。
ペンのリールは、スプール側から分解していく国内メーカーと異なり、本体ケース側から分解していきます。
リールフットのカバーを外します。
本体ケース固定するネジを3本外します。
すぐにケースが外せ、内部のギヤが見えます。
これは国内メーカーにはない良い構造ですね。
構造を複雑にし、アフターサービスという名のメーカーオーバーホールを推奨するD社より、ずっと良い構造ですね。有りがたい。
ドライブギヤを外します。
シャフトが抜けるよう、ネジを外します。
ギヤを全て外し、脱脂洗浄します。
ここからローターを外します。
ローターを外したら、ピニオンギヤを外します。
止めているのは、3本のネジだけ。
ピニオンギヤ周りを引き抜いたら、分解します。
ベアリングシールを外したら脱脂洗浄します。
なかなか落ちないグリス汚れですが、いつもの超音波洗浄を使います。
入れ歯用の超音波洗浄装置になります。
灯油などのサラサラした油を入れ、スイッチオン!
グリスの脱脂洗浄し、最後にパーツクリーナーにて油膜を洗い流すと、楽に作業が出来ます。
洗ったベアリングには、柔らかめのグリスを薄く塗り、キャップをしたらベアリングのリフレッシュ完成です。
グリスは低温時に硬くなる温度依存性が高いため、温度依存性がグリスより低いオイルを混ぜて使うとちょうど良くなると思います。
組戻したら完成!
パーツ点数が少ないから、作業がとても楽です。
ハンドルを回した感想として、回転が軽い!
元の状態に戻りました。
小まめなメンテナンスが、このリールには必要ですね。