今年も活躍したリールたちのメンテナンスをする時期となりました。
すでに、スピニングリールたちのメンテナンスは完了してしまいました。
ベイトリールのオシアコンクエストは、半年前にドラググリスの入替し、オーバーホールしていたため、後回しにしておりました。
時間もあることだし、もう一度分解し、グリスアップ(オイルアップ)して万全の状態にしておきます。
このオシアコンクエストの分解に使用する工具は、細く長いプラスドライバー1本と、ハンドル固定ナットを緩める工具、ピンセットくらいあれば行えます。
今回の記事のあたりまでのメンテナンスであれば、誰にでも簡単に分解出来るレベルだと思います。
面倒なのはクラッチ回りと、レベルワインダー回りの分解です。今回はそんな深い分解までは行いません。
では、分解していきます。
最初にスプールから外すか、ハンドルから外すかは好みになります。
まずはハンドルから外します。私のハンドルはオシアコンクエスト300のロングタイプに変更されております。
ハンドル固定ナットを緩め、外します。
シマノの左ハンドルリールは、逆ネジとなっていますので、普通ネジと反対方向となる締め付ける方向が、このリールでは緩める方向となります。
ハンドルを外したところになります。
スタードラグを外します。引き抜くだけです。
スタードラグを外すと、ワッシャーとスタードラグバネが外れます。
軸に付いた四角形をしたスタードラグ固定ナットを外します。ここも逆ネジになっていますので、普通ネジの反対方向に回します。
スタードラグ固定を外すと、ボールベアリングの手前までの部品が外せます。
パーツリスト部品番号22番 サラバネ2枚の組み付け方向ですが、この様に2枚を重ねた時に間に隙間が出来るようにセットされています。
ここはドラグを効かせた時、スタードラグバネが最圧縮された後、もう一段階上のバネ力となる箇所です。方向があります。
ダイワのリールはコレがもう1組(全部で4枚)あるタイプが多いですね。
それでは、スプールを抜きます。
カバー側のベアリングに、バンタムオイルを数滴垂らしておきます。
本体のカバーを外していきます。レベルワインダー横のネジを外します。
ドライバーにて指した箇所にある黒色のネジを外します。
写真に写るほか3本のネジは、”部品番号135番 本体Aシート”を固定するネジになります。
塩ガミなど重傷でなければ、クラッチ部などを全て外さなくても、グリスアップは行えますので、あえて外す必要はありません。
リールフット側のネジを2本外します。
ネジを4本外したら、本体カバーが外せます。
ローラークラッチは、半年前に超音波洗浄装置を使いクリーニングした箇所なので、今回はバンタムオイルの追加だけとしました。
シャリシャリ音がする場合には、ここか手前のベアリングの塩ガミを疑いましょう。
ドライブギヤ部になります。
半年ほど前に行ったドラグ部へのグリス充填メンテナンスのおかげで、充満されていましたので、今回は分解を行いません。
金属接触させて最も力がかかるピニオンギヤを、脱脂洗浄し、クリーニングするため外します。
ギヤの歯は、極細毛の歯ブラシを使い、汚れを掻き出してクリーニングします。
ここも、半年前に超音波洗浄したばかりの箇所なので、今回は歯ブラシクリーニングとしています。
あとはギヤを組み付けたら、本体カバーを戻す前にストッパーギヤの爪が、ストッパーギヤに乗るようにセットして下さい。
これを忘れて本体カバーを組み付けてしまうと、ハンドルを回した時に異音がするようになります。そして逆回転のストッパーも機能しなくなります。
あと、ストッパーギヤの爪が当たる箇所のグリス切れが起きると、ある方向にリールが傾いた時にシャカシャカと音がなるようになります。その時は、ここのグリス切れを疑いましょう。
ローラークラッチインナーチューブをスタードラグ板にセットしたら、本体カバーを組み付けます。
あとは、本体ケース固定するネジを締め付け、ハンドルを組み戻したら完了です。
きっと、滑らかな回転となっていると思います。
メカニカルブレーキノブを開けた箇所にベアリングが2個入っています。手前はスプールを支えるベアリングなので、回転性能を重視したオイル、奥のベアリングはウォームシャフトを支えるベアリングにて耐久性を重視したグリス仕様にしています。
写真はつけていませんが、ここはいつでも簡単に行える箇所なので、こまめにメンテナンスしています。
14年式のリールになります。
購入してから海で使用し、1度もメンテナンスしていなければ、何かしら不調が出ていないでしょうか。
メンテナンスをしていなければ、ベアリングの塩ガミが発生しているはずですので、最悪は交換することになります。
私は趣味で半年に1度は分解していますので、ベアリングの塩ガミなんてなかなか発生しませんよ。
いつも快適なハンドル回転性能を維持するには、メンテナンスが重要です。