釣りに行けないこんな時期は、リールのメンテナンスをし、来シーズンに向けて準備をしておきましょう。
と言っても、すでにメインで使用するリールは、メンテナンスやベアリングチューンを施してあり、準備万端の状態にあります。
シマノのリールを多用しているため、サブリールとなっているダイワの 14 RYOGA BJ C2025PE-SHLをメンテナンスしておきます。
サブとは言え海水で数回使用した以上、塩拭きとグリスアップのメンテナンスは、最低限必要と思われます。
特に不具合を感じた訳ではありませんが、前回のオーバーホールから約1年以上経過したため、念のため点検を兼ねてオーバーホールすることにしました。
出来る限り写真を多く掲載したいと思います。
その写真を多く掲載することは、ファイル容量が大きくなることから、前編と後編に分けた掲載にすることとします。
前編はサイドプレートカバーの分解までとし、後編からドライブギヤ~ウォームシャフトあたりまでの分解をメインとした掲載とします。
それでは、分解作業スタート。
分解作業において、なにかと邪魔となるハンドルを、最初に外します。
12mmのレンチが必要になります。ナットの頭が低いため、ソケットレンチではなくメガネレンチ等を使用して下さい。ソケットレンチの先端は面取り加工されていますので、低頭ナットには不向きと言えます。
スタードラグを外します。
スプリング(板ばね)となるよう、反った形をしたドラグスプリングワッシャーが、4枚セットされています。
写真のように、どら焼きのような形をした組合せが、2つセットされています。
ドラグスプリングワッシャー4枚と、ドラグホルダー、ハンドルドラグワッシャーまで取り外します。
反対側のサイドプレートカバーを外します。全体がネジになっています。
サイドプレートを外すと、中央部にボールベアリングが1個あります。
ここは、マグシールドではないベアリングですので、スプール回転が軽くなるようにオイルを数滴だけ、スプレーしておきます。
スプールには、赤色の遠心ブレーキのカラーがあります。小さい部品ですので、無くさないように注意し、スプールを外しましょう。
スプールを外すと、スプールにはベアリングが1個取付けられています。
ここも、マグシールドでないベアリングが採用されていますので、オイルを吹きかけておきます。
ハンドル側のサイドプレートカバーを外していきます。
3本のネジにて固定されています。
6角レンチにて外します。
3本のネジを外しましたら、ハンドル側のサイドプレートを外すことが出来ます。
持ち上げると外れます。
サイドカバーには、ワンウェイクラッチとベアリングのほかに、クラッチリングが一緒に外れると思います。それらを外します。ワンウェイクラッチは、1年ほど前に取り外して、脱脂洗浄しましたが、今回は異常なさそうだったので、オイル(シマノ バンタムオイル)を注油しておきました。
メカニカルブレーキノブ(キャップ)を外すと、ピニオンシャフトと呼ばれる黒色のプラスチックで出来たシャフトが外れます。
反対側には、ベアリングが1個ありますので、分解します。
ここの分解は、 ピニオンリングと呼ばれる四角く見える細い留め金具があります。ここを外すときには、指などで押さえながら外しましょう。バネ状になっていますので、外そうとすると飛び出してきます。
部品を無くさないよう、ちゃんと指などで押さえておきましょう。
サイドプレートを外したら、ようやくドライブギヤ周りの分解が始まります。
このあたりまで分解出来れば、グリスアップなどの基本的なメンテナンス作業は、十分なレベルまで行えます。
海水で使用すると、どうしても錆との戦いとなります。油膜がなくなると、錆が一気に攻め込んできますので、日ごろのメンテナンスにて油膜と言う防御をしておきましょう。
そうすることで、長く良い状態が保てますね。
ここからの分解作業は、後編へと続きます。