防水クッションなんて、取り付けるなんて大袈裟な?
いえいえ、そんなことはありません。取り付けるためには、それなりの加工が必要なんです。
今回は、そんな防水クッションの取り付けの話。
まずは、船の座椅子についてから
アカシヨットの分割ボートは、FRPで出来た座椅子が装備されています。
その座椅子の表面はFRPなので硬く、更に滑り止め凸凹加工が施されています。
こんな大根おろしのようなヤスリ状態なので、直接お尻を載せ1日釣りをしていると、皮がめくれてしまいます。
そこで、これまでのゲルタイプのものや、丸型クッションタイプを使用してきました。
座椅子の上に固定されているわけではなく、置いただけなので、釣りをしていると動きますので、どうしてもズレ落ちてしまい、とても不快に思っていました。
特にウェーダー(胴長)を履いた状態だと、クッションのズレを感じにくく、完全に落ちてしまうことが、しばしばありました。
そんな不快な状態を長く続けるつもりはなく、対策としてズレないような商品を購入し、取り付けることにしました。
座椅子表面は、先の写真のように滑り止めの凹凸があります。
そのことで、吸盤タイプは取り付けられませんでした。
では、固定ベルトが付いたタイプなら?
探したけれど、ピッタリ合いそうな大きさや固定方法が見当たらない。
そこで立ち戻り、吸盤が吸い付くくらいフラットな表面だったらな~
って?
フラットだったら?
フラットになったら?
フラットにしてしまったら?
そうだ、フラットにしてしまおう!
凹凸の表面は、ゲルコートにて埋めてしまい、フラットにしてしまえば、吸盤タイプのシートクッションを取り付けられるじゃないか!
なぜ、もっと早くに考えつかなかったのだろう。
は、ウソです。いつかやろうを今回実践するだけです。
では、作業開始!
吸盤付きの防水クッションを購入するには、まずは座椅子の大きさを知ることから始まります。
こんなサイズ感ですね。
購入してきたのは、1000円程度のこんな座椅子です。
もちろん、裏面には吸盤がついてます。
吸盤の位置にマーキングしておきます。
用意するのは、2液混合タイプのゲルコートになります。
目分量で2液(歯みがき粉くらいのペースト状)をそれぞれ1対1づつ、チューブから絞り出し、あとは混ぜるだけ。
しっかり混ぜ終わったら、マーキングした箇所が隠れるように塗ります。
1回塗りでは表面の凸凹がフラットになりませんでしたので、2回塗りし、表面を紙ヤスリとコンパウンドで仕上げたら完成です!
これ、手間だけは地味に掛かります。
こんなことならルーターやグラインダーで、凸凹面を削り、フラットな表面に仕上げた方が早かったかもしれませんね。
ここでは、誰もが安価で確実に仕上がる方法として、ゲルコートによる上塗りフラット仕上げとしました。
吸盤が引っ付くフラットで滑らかな面にさえなれば、どんな方法でも大丈夫ですからね。
これでまた一つ分割ボートの上での釣りでは、お尻にとって快適になりました。
あれ?もう1つ有りますが?
もちろん、同乗者用の座椅子もお揃いにしておきました。
コチラはクーラーボックスの上なので、何も加工しなくても、簡単に吸盤にて取り付けられます。
最後に
今回の方法なら、他のリトルボートメーカーや他のモデルなどにも使えそうな方法ですね。
それに、防水クッションが変わっても、吸盤の位置に、またゲルコートを塗るだけで対応出来ますからね。