2020年に発売されたシマノのジギングロッド ゲーム タイプJ S64-2 になりますが、その下の価格帯で同じパワークラスである 19グラップラータイプJ S60-2 と実物をもとに比較してみました。
どちらのモデルもグリップが分かれる2ピースで、持ち運びしやすくて良いですよね!
私は、車に載らないワンピースなんて扱い難いだけで、購入したくもありません。
そんな事から選定していくと、他メーカーのライバルモデルはラグゼ ジグドライブRシリーズの63MLクラスくらいしか見当たりませんでした。
振った感覚もゲーム タイプJ S64-2と近い感じでしたが、振り比べていないため詳細はわかりませんので、こちらの内容は省略します。
シマノとラグゼのどのモデルとグレードにも言えることですが、両社の比較したい2モデルを店頭販売している店って、ほぼ皆無ですよね?店舗には在庫は余分に抱えられませんので、仕方ないこととは理解しています。
最近、店頭で良く見かけるようになった2ピースのグラップラー、ダイワのブラストなどから比較して、先にグラップラーを購入したところでした。
そんな2ピースのジギングロッドを置いている近くのお店は少なく、更にこのシマノ ゲームとなると滅多に見かけることがありませんでした。
出張先でたまたま見つけて振った瞬間、一目(一振)惚れしたロッドがこのゲーム タイプJ でした。
シマノ本社のお膝元である関西地方にはシマノのロッドが置いてある店が多く感じます。それに比べて関東地方はとても少ない印象ですね。
とても残念です。
では、詳しいスペックなどはホームページにて。
とは言え、ホームページを開くのは面倒だと思いますので、スペックの商品説明を抜粋します。
【スペック】(以下シマノホームページより抜粋)
全長:1.93m
継数:2
仕舞寸法:142.6cm
自重:155g
先径:2.0mm
適合ジグウエイト:MAX160g
適合ラインPE:MAX2.5号
最大ドラグ:5kg/45°
カーボン含有率:97.4%
【商品説明】
ジャーク、パワー&ストレスフリー!進化した絶対的基本性能。
S64-2について
PE2号前後のライン、100〜160gクラスのジグ、水深20〜70m+αを想定した近海モデル。6’4”の長さは、王道のワンピッチジャークから、緩急のあるスピードで誘うコンビネーションジャークなど、多彩なジグアクションに適応。掛けてからはロッド全身の粘りでバラシやラインブレイクのミスを抑制し、10kgに迫る良型青物が相手でも安定したファイトを楽しむことができます。
このスペックや商品説明だけで、よく分かりませんね。
何かと比較してみて特徴が分かるはずです。
今回対比しようとするグラップラー タイプJ S60-2 はどうなの?
グラップラー J S60-2 の記事はこちら
2モデルでの比較
そう、他社ライバルモデルとの比較が知りたい方もいるかもしれませんが、シマノ製品の現物2モデルを所有していますので、現物を用いて、まずはグリップから比較してみます。
左がゲーム、右がグラップラーになります。
グリップの長さは、若干ゲームの方が短いくらいで、ほぼ同じ長さです。
が、リールシートの位置は、両モデルにて少し異なりました。
リールシート部を拡大してみると、こんな感じに。
写真では下がゲーム、上がグラップラーになります。
ゲームの方が、数センチ前寄りになっておりました。
あと、グリップのリールシートなどの質感は、グラップラーよりもゲームの方が断然上です!
ここは釣果には関係ありませんが、メーカーが人を釣るためには必要な要素です(笑)
次は、重要なブランク長さの比較です。
下がゲーム、上がグラップラーになります。
この写真を見る前から長さが違うことくらいスペックから分かりますが、並べてみると長さがこんなに違うのか、と感じます。
ブランク長さだけだと、約10センチ(4インチ)くらいゲームの方が長い。
グリップのリールシート位置も加味し、実釣時に使用する穂先までの長さは、ゲームの方が6~7センチ(3インチ)くらい長いということです。
ロッドの固さ加減は?
振った時の感触は、グラップラーS60-2の方は、ちょうどゲーム S64-2の穂先が折れたくらいの感覚?です。
コレ、言い過ぎですかね。
でも、バットのパワー感は同じで、穂先の動きが異なるので、そう感じます。
グリップに一番近いガイドの比較です。
写真の下がゲーム、上がグラップラーになります。
ゲームはもちろん高荷重にも耐えうるダブルフット、グラップラーはシングルフットになっています。
ガイドの取り付け位置も違います。
ゲームの方が先寄りに多く配置されていますので、荷重が掛かった時には、グラップラーより根本付近が曲がる設計と言えそうです。
ガイドはシングルと言っても、グラップラーのシングルは、前回釣行時にも感じましたが、十分な性能でしたよ。
前回の釣行記録のブログの大きさの魚なら、全然余裕でした。
ただし、エポキシ材はヒビ割れしましたけど、強度問題なし。
中古釣具として売るつもりだと、査定が下がりますが、この部分の割れは当たり前です。硬度がことなりますからね。
総評
持った時の感じは、両者ともほぼ同じ。重量感もです。
しかし振った瞬間、両者は異なります。
ゲームは長いけど細くてシャキッとした感じ。スパイラルXコアによるものなのでしょうか、本当にシャープな印象を受けます。
見た目は華奢だけど、芯が1本通ったような?
これは、どちらかと言うとライトジギングロッドに近い感覚と、曲がりです。
しかしジギングロッドとしてのパワーがあります。
グリップのリールシートも前よりになっているせいかもしれませんが、竿の曲がり方もジギングとライトジギングをミックスした感じですね。
もっと曲がりが欲しいなら、パワー1のS64-1を選んだ方が、ライトジギングロッドみたいなロッドだったので、こちらも有りだと思いました。
ライトジギングが私のメインの釣り場なので、マッチしたロッドです。
グラップラーJ S60-2の方が、本格的なジギングロッド!と言う印象と言いいますか、実際に使っていますので、そう感じます。
こちらはリールシートの前側のグリップが長く、ファイト時に握り易くて掛けてからのやり取りが楽です。
両モデルを所有する自分が、もし改めてどちらかを選べと言われたら?
それは、実売価格差で7000円程度の差しかありませんし、クオリティーとブランク長さ、ロッドの曲がりがマッチしたゲーム の方を選びます。
自分と同じようにライトジギングロッドと併用される方なら、ロッドを持ち替えた時の感覚差が少なくて良いと思います。
ガチガチなジギングを好まれる方には、この2番パワーは、フニャッって感じるのかもしれませんけど、それなら、パワー番手を3に上げるだけですね。
買って良かったと思えるロッドでした。