分割ボートに使用する艤装品を、これまで度々自作してきましたが、そんな技術や道具類を使い、今回はキャンプの時に使うペグハンマーを自作することにしました。
昔は磯釣りしていたので、ピトンを打ち込むための錆びないステンレスハンマーが有ったら良かったなと思い出しました。
錆び難いステンレス材を作ったペグハンマーをあまり見かけませんが、需要はかなりあると思います。
そんなステンレスのペグハンマーですが、これを自作される方は、もっと少ないことでしょう。
今回もそんなマイナーなモノを自作しました。
そして今回も、残材処理を兼ねてます。
早くステンレス材のストックを減らしていかないと、置いておくだけでも邪魔ですからね。
そんな残材処理を兼ねたペグハンマーですが、モノを作る以上はちゃんとした見栄え、そしてペグハンマーと名乗る以上は、ペグ抜き機能をつける予定です。
まずは市販されるステンレスハンマーの予習をします。
が、どれも参考になりません(笑)
メーカーとしては溶接構造ではマネされてしまうし、大量生産には向きませんからね。
そこで、手持ちするくぎ抜き付きのトンカチを見て、何となく材料を選定しました。
それでは製作していきます。
材料は全て錆び難いステンレス(SUS304)材を使います。
主要部材は、15Aのパイプと厚さ8mm×横20mmのフラットバーです。
ステンレス SUS304のフラットバー 厚さ8×横20mm は、ふつう個人向けには販売されておりませんよね。
しかし、私のストックにはなぜか3本もありましたので、消費する絶好の材料となりました。
材料だけ見てどうですか?
この2枚の写真でハンマーを思い描けますか?
もし思い描けたならば、相当なDIYド変態レベルですよ(笑)
もう少しだけヒントを出します。
どの材料がどの部材になりそうか?
これで分かりますよね?
まだ分からないですか?
では、更にヒントを出します。
もう、分かりましたか?
これなら、最終的な形のイメージが、描けますよね。
油性ペンにて大体の切断線を描いてあります。更に溶接予定箇所もいい加減ですが、描きましたので、全体像が描けるのではないでしょうか?
それでは、答え合わせしていきます。
材料を切断したので、並べてみます。
すると、すでにハンマーらしき形に見えますよね。
ハンマーヘッドと柄をつなぐT字部の位置はとても重要だと思います。
基本的にはハンマーなので、叩く面が下に向きやすいようは重量バランスとします。
が、ほぼLのようにしてしまうのも振り下し難いので、ハンマーヘッドを先に溶接して、細い棒に載せ重心点を探し、そこから叩く面側が傾く側へ数mmズラした位置を柄の位置としました。
溶接作業はいつものように軒先の砂利の上で溶接しました。
溶接箇所は2箇所だけなので、加工自体は比較的難易度が低めなのですが、溶接した後の熱収縮歪みが結構酷くて、その修正がとても大変でした。
と言っても、溶接した後にはどうにもならないので、ビミョーに曲げて補正してあります。
そんな溶接作業をして完成したのが、コチラ。
柄にはグリップ用のゴム(熱収縮チューブ)を巻いたら完成です。
あれ?
ペグ抜きに引っ掛かっているのは、ステンレスペグらしきものが?
ステンレスペグまで、製作したのですか?
はい、製作しました!
このステンレスペグを庭先に打ち込んで、自作したステンレスペグハンマーの試し打ち、試し抜き作業をしてみました。
ペグ抜き機能としてリング状の箇所を追加する予定でしたが、中止しました。
それは、製作したペグ抜き部だけでペグ抜き作業として求められる機能を全て満足しており、完結していたため。不要だったから新たに取付けなかっただけです。
しかし柄のエンド部に小さなリングを溶接にて取付けて、引っ掛けて置けるようにしましたので、ここもペグを引き抜く時に機能しますね。
やっぱり自作でモノを作ると、自分にマッチしたものが出来ますから、とても良いですね。
釣りばかり行ってるのに、このステンレスペグハンマーは、果たしていつ使うのでしょう。
翌年にはショックレスタイプのハンマーも自作しました。
完成度高く仕上がりました。
溶接作業をするには、以下のような道具類が必要になりますので、自作はおススメしません。
カインズホーム大型店などで行う溶接作業スペースと道具のレンタルの方が、安価だし安全に作業ができると思いますよ。
何よりグラインダー切断作業時の騒音が、近所迷惑になりますからね。
それでは。