ゲームベスト(ライフジャケット)やウェーダーを海釣りで使用した後は、塩抜きのため水洗いし、その後にハンガーに吊るして軒下に干してきました。
そんな水を含んだライフジャケットは、乾燥時と比べるとかなりの重量増になります。
その干す際に用いたプラスチックハンガーは高荷重に耐えらるようなモノではなかったため、ハンガーのフック部が伸びてしまい、何度も破損させてきました。
下の写真のハンガーも、伸びて横を向いています。あと何回もしないうちに破損しそうです。
破損する頻度が高いので、もっと高荷重用のモノ、さらに屋外に放置しても紫外線による劣化が少ない金属製のステンレスハンガーが市販されていないものか?
検索してみます。
ステンレス材のハンガーなら普通の衣類用として販売されていますが、ステンレス材の径が細く、それでは高荷重用とは呼べません。
そこで、単純な形や構造ならば、今回も自作した方が早いので、無いモノは作ってしまおうと思いました。
作るモノが明確になれば、あとは手持ちのステンレス材を組み合わせ、使い勝手の良い高荷重用のハンガーに仕上げることだけを考えていきます。
手元には20Aサイズのステンレスパイプが多くありますので、ここで消費したいと思います。
まずは現物を使って寸法取りをします。
横方向の長さは、市販ハンガーより気持ち長くしました。
使ってみて長ければ切るだけですからね。
写真のようなステンレスパイプだけではハンガーにはなりません。
フックが無いと掛けられません。
そんなフック部は、6mmのステンレス棒を用いました。パイプベンダーを使いフックのように曲げていきます。
パイプベンダーはチューブ用になりますが、5~6mmの丸棒も曲げられます。
しかし、コレって先日製作した小型のギャフと、ほぼ同じ大きさと形状ですね。
また、同じ形に作ってしまいましたね。
次の工程に移ります。
20Aのステンレスパイプの中央部には、6mm穴を開けて貫通させておきます。
その穴にハンガーのフックを通し、端部にM8ナットを点溶接したら、フックは抜けなくなります。
たったこれだけでハンガーの形になりましたね。
これだけではハンガーを掛けようとする時に、フックが上下に動き過ぎます。
そこで対策として、パイプを挟み込むようフックの上部側へ点溶接し動きにくくしておきました。
これで高荷重タイプのハンガーが出来ました。
帰宅後の片づけ時、水で重くなったゲームベストをハンガーが壊れないように気を使いながら掛ける必要がなくなりました。
今回も、とても満足なモノを製作出来ました。
【第2弾】
ステンレスハンガーとして、これだけでは楽しくないので、高荷重用ではあるけれど形がスタンダードなモノも自作しておきました。
こちらは6mmのステンレス棒を、手動パイプベンダーだけを使い曲げました。
なんとなくハンガーの形にしたら、交点部を切断し、溶接します。
出来上がりの大きさは、使用してきたプラスチックハンガーとほぼ同じとしました。
フック部の曲がり具合を最後に調整したら完成です。
こちらは形が市販品と同じなので、面白みに欠けますね。
自作するなら、やはり先述したオリジナルなものが良いですね。
溶接機があると、いろいろ作れて便利ですね。