最近では釣りに関連したモノから、家庭用のモノまで、溶接による自作モノが増えてきました。
自作すると、どうしても金属材料を全て使い切れなくて、少し残り材(端材)が出来てしまいます。
今回も、そんな端材を使った家庭用DIYになります。
ステンレス材のハンガーを製作しました際、ステンレスパイプの端材が少し出てきました。
フラワースタンドもステンレスパイプ20Aを使い製作しました。
この時にも端材が出てきました。
色々な自作作業をし、20Aサイズのステンレスパイプなどの端材が出てきました。
長さはバラバラで、5~8cm程度だったりと、それでは使い道に困ります。
しかし、これくらいの短い材料であっても、新たに購入しようとすると、すぐに1000円程度か、それ以上になります。
そんなことからも、コレくらいの長さのステンレス材でも、捨てるのはモッタイない。
しかし、こんなスクラップが何か活用出来ないか?
いやいやスクラップなんて、とんでもない!
まだ普段生活にて、毎日使う道具として、活用出来そうなモノがないかな?
少し考えてみますと、普段の生活で不満がありました~。
それは、この倒れがちな歯ブラシホルダー。
1本だけなら良いんですけど、2本3本と立てると、その1本を取るときに他に引っ掛かり、直ぐに倒れてしまいます。
倒れやすいからと安易に両面テープで固定するのも良いんですけど、本体を洗う度に貼り替えるのは面倒です。
ここはステンレス端材の有効活用を兼ねて、倒れにくい歯ブラシホルダーを自作することにしようと考えました。
製作するにあたり材料は、当然ステンレス材です。
ステンレス材なら衛生面で問題なし。
倒れ難くするためには、歯ブラシホルダーの重量バランス(重心位置)の良さが必要になりますが、それは土台を広く、かつ重たくすることで、安定した形状となりそうです。
そんな残材を組み合わせて、簡単に出来る形状は、このような2連タイプ。
重量感はバッチリです。歯ブラシの何倍も重いので、安定性もバッチリです。
これをあとは溶接にて結合するだけです。
でもその前に、あとでは磨けない接合部を先に磨いておきました。
加えて、ベースとなる6mm厚のフラットバーの角は、時間があったので先に荒々に削り出しておきました。
ここから点溶接し結合させたのですが、溶接箇所を見せないようにしました。
相当な溶接の腕前の持ち主か、綺麗な溶接ビードを作りやすいTIG溶接などのように、溶接方法や機材があれば出来ますが、とてもブチャイクな溶接ビードになりそうです。
溶接はそんなに甘くなくて、設備が良くても素人にはイキナリは無理です。
そこで、溶接箇所をパイプ内部側にすることで、汚い溶接ビードを見せない設計にすることにしました。
これなら溶接箇所が見えないため、全体として見た目が良いですからね。
ただし、溶接のしにくさはマックスな箇所になります。
あとパイプ長さは不揃いでも揃えても、どちらも使い勝手は良さそうですが、何となく揃っていた方が、見た目が良いかな?と言うことで、切り揃えておきました。
この作業で一番時間と労力を使ったことは、削りと磨き作業です。
溶接作業は1時間以内、削りと磨きはルーターを使っても2時間以上でした。
金属加工の手間は、こんなものでしょう。
手間の割にと見るか、手間をかけた分だけと見るかは、人それぞれ価値観が別れそうなDIYですね。