分割ボート釣りブログ

東京湾内房付近にて、分割ボートを使ったライトジギングを楽しんでいます。艤装品製作のため沢山の道具や材料を購入ますので、それらを家庭へ還元するDIY作業も行います。また、海だけではなく、流れ込んでくる川の調査と称する登山も行います。そんな内容を記録するブログになります。

20ツインパワー4000 ウォームシャフト前後へボールベアリング2個追加(全12個のフルベアリング仕様)

先日購入したばかりの20ツインパワー4000PGですが、早々にボールベアリングを追加しました。

今回ボールベアリングを追加する箇所は、リール内部のウォームシャフト前後の2個になります。ここへボールベアリングを追加する場合、リール本体をほぼ全バラシにする必要があります。オーバーホールとあまり変わらない作業を伴います。

 

ノーマル状態で、すでに回転が超軽いため、本当に必要なのか?と、疑問に思います。

考えているだけは分かりませんので、やって確かめれば良いだけの事です。

どうせオフシーズンは暇なのですから、リールの分解と改造位でもして、楽しもうと思います。

 


それでは分解していきます。

スプールを外します。
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0.89mmの六角棒レンチを使いセットスクリューを外し、メインシャフトベアリングガイド周りの部品を、ドラグ音出シラチェットと一緒に、まとめて外します。
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今回はオーバーホールが目的ではないため、細かくは分解しません。

 

ここからローターを外していきます。

リテーナーと呼ばれるゴムシール(ローターベアリングシール)を押える部品を外します。ネジ2本外すだけです。
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リテーナーとローターベアリングシールを外すと、ローターナットベアリングが現れます。
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私はローターナット部にボールベアリングを追加し、滑りの良い樹脂製カラーを組み込んであります。

minow.hateblo.jp

 

 

ローターナットは12mmサイズになります。

メガネレンチやディープソケットレンチにて外します。
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注意:逆ネジとなっています。時計回転方向に回すとネジが緩み外せます。

 

ローターナットを外したら、ローターを外せます。
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折角なのでローターの重量を測ってみました。
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59g!軽!

これが金属製ローターとは驚きですヮ(゚д゚)ォ!

技術力と設計力の塊ですね。

その後の分解でも同様に、パーツの凄さを実感し過ぎました😆

 

因みにボディーのみの重量は105gでした。
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こちらも、軽!

 

ローターを外すと、リール本体はこの様になります。
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前面に見えるアルミ製のローターカラーとフリクションリングを外します。どちらも抜き取るだけです。

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次にロータークラッチ組を外します。

ネジ3本を外します。
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ロータークラッチ組、ロータークラッチインナーを、引き抜いて外せます。
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ロータークラッチガイドシールのゴムも外します。

ロータークラッチを分解すると、組立てる事がとても大変です。オーバーホールではないため、何もしません。

 

ロータークラッチを外すと、リール前面はこの様になります。
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ここからリール本体のケースを分解していきます。

ボディガードを留めているネジを外します。
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ここが、星型をしたトルクスネジになっています。サイズはT6になります。

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トルクスネジを外してボディガードを外すと、一緒にボディカバーも外せます。
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ボディとケースを分解していきます。

ネジ3本を外します。ここのネジもトルクスネジになります。
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トルクスサイズは、T8になります。

先程のT6サイズと合わせて、トルクスドライバーセットを購入した方が、安価だと思います。

 

リールのボディをひっくり返し、ボディを留める最後の1本のネジを外します。
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ここはプラスドライバーになります。
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先端形状が細めなプラスドライバーを使用します。

これでようやくボディを分解出来ました。
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慣れてくると、ここまで30分もしないで分解出来ます。

 

ボディを開けて見ると、クオリティーが高い部品がゴロゴロと横たわっていました。
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メインシャフトやウォームシャフトにコーティングがされていますして、メインギヤは凄く綺麗な加工(精度高い)がされています。

滑らかな回転に必要なギヤ類には、曲げ座金によってガタつきが少なく取付けられています。

中堅機種にも見倣いたい組込みですね。

すでに見倣って改造したリールがありましたが、上位機種のギヤの造りと回転性能は、更に上でした。

 

メインシャフトを外すため、まず前面のベアリング押エ板を外します。
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ピニオンギアを外します。
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ここの曲げ座金が、回転する時のギヤの噛み込みを滑らかにしているのですね!

 

摺動子ガイドのステンレス棒を外すと、メインシャフトを外せます。
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これで、ようやくウォームシャフト分解に移ります。
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ウォームシャフトカバーを外します。
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今回の改造箇所であるウォームシャフトがようやく現れました。
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ウォームシャフトの前側に配置する、樹脂製のブッシュが、ボディに取付けられています。
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ピックアップツールを使って抜き取ります。

ブッシュがグリスの表面張力によって、なかなか抜けませんでした。

今回用意したミニチュアベアリングを並べておきます。
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ブッシュの横幅は2.5mm

同じサイズのボールベアリング ミネベアDDL-520ZZW52に交換しました。
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ウォームシャフト後部へボールベアリングを取付ます。

ここでの注意点、ウォームシャフトにいきなりボールベアリングを取付ると、金属同士が接触することになり抵抗となります。
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内径3mmのステンレスワッシャー(シム)を入れておきます。クリアランスが極僅かだったため、厚み0.1mmとしました。

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ボールベアリングを組み込みましたら、ここからは組立てとなります。

グリスアップしながら組戻していきます。

 

組立ては分解の過程を巻き戻していくだけなのて、作業スピードは早まりますため、分解と同じ位の時間になりました。

 

組み上がってハンドルを回転させてみましたが、

さらに高い回転性能となりました。

 

ウォームシャフトにボールベアリングを追加することは、費用と労力を要します。

それ対する効果ですが、バツグンに良い改造箇所と言えます。

リール部品に関する知識も得られるため、とても良い勉強にもなりました。

 

 

 

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