目次
はじめに
先日購入した21年式ツインパワーSW5000HGですが、直ぐにローターナットベアリングが追加出来ないか?を早速部品構成の確認を行いました。
部品構成を確認したところ、ピニオンギアとローターナット周りの形状が、15年式と21年式ではあまり大きな違いがないことなどの理由から、上位機種や15年式の部品と交換するだけでイケると感じました。
まずは15年式ツインパワーSW5000に取付けられているローターナットベアリングを、この21年式に組み込んでみたところ、同じネジ径であったことから、ベアリング追加にトライしてみることにしました。
今回は、その作業記録になります。
購入部品
15年式の部品を使って確認したところ、イケると分かりましたので、
不足する部品は、同じパーツリストから探せる20ステラSW5000HGの部品を購入することにしました。
部品番号:28 ボールベアリング(5×9×3) 単価1,375円
部品番号:29 ローター受カラー 単価1,65円
部品番号:30 ローターナット 単価935円
部品番号:82 ピニオンギア 単価3,410円
部品代の合計は6,000円くらいになります。
費用を少しでも抑えたいなら軸受ショップさんなどで販売されている キャストップSMR95A5 や、ミネベア DDL950ZZなどの外径9mm内径5mm厚み3mmのステンレス製耐食ベアリングを使用すると、ボールベアリング代は安価に購入出来ますが、トータル金額からすると大差ないため、純正部品の方が無難と言えます。
しかし、私はミニチュアボールベアリングを追加するカスタムは、ほぼこの2社のミニチュアベアリング製品を使用しています。
まとめ買いしてあるので、今回も在庫分から使用することにしました。
ローターナット追加作業
前回記事の繰り返しになりますが、ローターナットベアリングを追加しようとすると、ピニオンギヤ先端部の内側に装着されるローター受カラーとねじ部長さが数mm長いため、ローターナット内側部へ単純にベアリングを追加することが出来ません。
今回のローターナットベアリング追加には、ピニオンギア交換が必須作業となりました。
ローター取り外し
まずはピニオンギアを引き抜かなければなりません。そのためローターを外すところから作業は始まります。
スプール受けを外します。
ここは0.89mmの六角レンチが必要になります。
シマノ4000番台以下のリールでも分解メンテナンスする時に使用する工具になります。1本100円程度になりますので、近くのホームセンターなどで見つけたら購入しておくことをおススメします。
3本ビスを外してリテーナーを外します。
ローターベアリングシールを外します。
ゴムシールは外すだけです。
19㎜のレンチにてローターナットを外します。ローターナットのネジは、逆ネジなので注意が必要です。
これでローターが外せました。
ここまでの分解で外した部品のクオリティには、とても関心させられます。
分解してるだけで楽しくなりますね。
ピニオンギア取り外し
ここからいよいよピニオンギアを取り出す作業になります。
ローラークラッチシールカバーを留めるネジ3本を緩めて
時間の都合にて行いませんでしたが、クラッチ部は次の冬にでも分解し、内部をじっくりと覗いてみたいと思います。ネジ部にもシールゴムが装着されており、シール性を確保されてます。
部品一つ一つを見てみも、ツインパワークラスとなると、購入して良かったと思える部品構成ですね。
ピニオンギアからローラークラッチインナーを抜き取ります。このローラークラッチインナーの前後には座金があります。
3本のネジを外してベアリング押さえ板を外します。
これでようやくピニオンギアを引き抜ける状態となりました。
ベアリングと一緒に少し回転させながら引き抜くことで、ピニオンギアが取り外せます。
これでピニオンギアを抜き取ることが出来ました。
ピニオンギア比較
ここで取り出したピニオンギアと準備した部品を比較してみました。
下の写真で上側が21ツインパワーSW5000HGの部品、下側が20ステラSW5000HGの部品になります。
20ステラSW5000HGの方が、先端部の長さが数mm短いですね。その全長は36mmでした。
ピニオンギアの加工がなんとも綺麗ですね。
21ツインパワーSW5000HGの先端部を旋盤にて36㎜になるようにカットしてあげれば、使用できそうです。ただし旋盤があればの話ですね。
先端部の加工精度はそれほど必要ないため、手でカットし、綺麗にヤスリ掛けした位でも加工出来そうではあります。が、費用対効果からすると部品購入の方が無難でしょう。
ローターナットベアリング追加
組み込むローターナット部品とボールベアリング、ローター受カラーなど部品を用意し並べてみました。
ローター受カラーの色は、20ステラSWでは黒色、15ツインパワーSWや13ステラSWでは白色です。サイズは同じなので好みで選べますね。
でも、なんとなく黒色の方が精悍な感じがしたので、黒色のカラーを選択し組み込むことにしました。
ローターをセットし、ローターナットを組み込む前に一度確認しました。
事前に確認してありますが、寸法的に問題なし!
ボールベアリング内径側にローター受カラーを入れ、ローターナット内部に組み込みました。
この通り、バッチリ~‼
リテーナーを取り付け、スプール受けを取り付けたら完成!
このローターナットベアリング追加の作業だけなら、難しい作業はそれ程ないため、作業開始してから1時間前後で取り付け完了すると思います。
回転の確認
ローターナット部にベアリングを1個追加したくらいで、回転なんてそんなに変わらないんじゃ?って、数年前までは考えていました。
それが最近では考えが変わり、今では最もベアリングを追加したい箇所になりました。
このローターナット部は、ハンドル1回転でギヤ比分である6倍近くハンドルより多く回転します。そのことから、6倍近くの費用対効果があります。
ローターナット部のベアリング追加には、今回は6000円近くのコストが掛かっていますが、それでも費用対効果が良いですね。
ローター部に負荷が掛かれば掛かる程に、体感しやすい箇所になります。
21ツインパワーSW5000は、ノーマル状態でもかなりハンドル回転が軽いのに、もっと軽くなったよ~(^O^)
って、お伝えしておきます。
最後に
21年式ツインパワーSW5000にもローターナットベアリングを追加できました。
幸か不幸か購入後すぐにベアリングを追加したので、ノーマル状態をあまり知らないままに、これから長年使用することになりました💦
ピニオンギアの交換を伴いますので、全体で6000円くらいの費用が掛かりますが、これを安価と捉えるか高価と捉えるかは人それぞれになります。
が、ベアリングを追加したら考えが変わりますよ。
もっと早くに入れておけば良かった~って
今回のベアリング追加改造は、カスタムが半分位趣味となった私にとっては、とても至福の時間でした~
このリール分解とベアリング取り付けは、楽しかったよ〜😄
このすぐ後には、ウォームシャフト部にもベアリング追加して、さらに回転性能アップしました。
ハンドルノブまで交換し、さらにハンドルの回転のしやすさが向上しました。