目次
はじめに
最近寒い日が続いております。こんな寒い冬の時期は行く釣り場も、なかなか釣り難い状況になります。水の中の魚の数に限ったことでは、陸上では虫の数も減ります。当然ながら家屋の床下にいる虫たちも減ります。
床下へ潜り込み、白アリ予防駆除剤を木部へ塗る作業をするベストな季節です。
床下の点検を兼ねて、白アリ予防駆除の薬剤塗布する作業をすることにしました。
薬剤と道具類の準備
白アリ予防駆除剤
白アリ予防駆除剤は、1本7000〜8000円位でネット販売されている白アリミケブロックという商品を選びました。
この商品は50倍に希釈して使用する原液になります。バケツに原液0.4L(400mL)を入れ、水を20Lになるまで加えると、水19.6L加えたことになりますので、原液1:水49の割合にて希釈されます。
20Lなんて大きなバケツは普通の家庭にはありません。そこで家庭によくあるモノで代用することにしました。2Lのペットボトルに原液を40mL入れ、水を2L満タンに注ぎ入れれば、50倍の希釈となります。
水を注ぎ入れただけでほぼ均一に撹拌されますが、念のためキャップをして少し振り撹拌しました。ただ、使用する際には噴霧器へ移し替える際に少し攪拌されますので、そこまで気にしなくても勝手に撹拌されて均一になっていると思います。小分けする場合に限った話ではありませんが、液を注ぐ前に沈濁した原液を振って撹拌することです。
2Lのペットボトルを容器として使用したのは他にも理由があります。床下の狭い中、塗布場所まで腹這いになりながら運搬しなければなりません。そして噴霧器の容器へ薬液を替える必要があります。ペットボトルに小分けしたことで、後の作業は楽になりました。
電池式噴霧器
作業に使用する噴霧器ですが、手でシュポシュポしながら蓄圧する手動ポンプタイプは、とても安価ですが床下高さ無い中で、手動ポンプはダル過ぎます。高さが無いので、シュポシュポして蓄圧させるには、ハンドポンプを横向きに操作しなければなりません。値段は手動の噴霧器が2000円程します。
そこでより楽に作業出来そうなアイリスオーヤマの電池式の電動ポンプタイプの噴霧器としました。値段は最安値だと3000円ほどで購入出来ました。
容量は5Lタイプもありましたが、腹這いになりがら扱うため、少しでも軽い3Lタイプとしました。2Lのペットボトルにて薬液を補充しますので、噴霧器3Lはちょうど良いサイズ感だと思います。
これらメインとなる薬剤と噴霧器だけあっても作業は出来ません。
保護ゴーグル(メガネ)、マスク、手袋、簡易防護服、作業用ライト、寝板、予備の乾電池などの保護具や便利グッズなどが必要になります。
保護ゴーグル(→メガネ)
薬剤が目に入らないよう保護するため、保護ゴーグルを購入してきました。実際使用してみると、床下へ潜り込んで数分後にはレンズが曇ってしまい前が見えなくなってしまいました。そこで曇り止め剤を塗ってみたのですが、数分→倍の5分以上になっただけで大差ありませんでした。
作業が進みませんので、保護具としての機能が落ちますが、普段のDIY作業にて使用している保護メガネに、仕方なく変更しました。
曇らないメガネやゴーグルには多少のコストを掛けた方が良いと反省しました。
マスク
マスクは粉塵作業用、塗装用何でも良いです。曇りにくくなるような吸気排気方向になったマスクがあった方が良かったと、反省しました。
不織布ツナギ
作業服は汚れたらすぐに洗濯機で洗えば良いだけです。下の作業服が汚れ難くなる不織布ツナギは無くても良かったのですが、ホームセンターで1着400円ほどにて販売されていましたので、他の保護具とあわせて購入してきました。
ゴム手袋
ゴム手袋は100円ショップなどで購入出来ます。
肘と膝のサポーター(プロテクター)
匍匐前進(ほふくぜんしん)の体勢で移動します。100円ショップのサポーターでも良いので、肘と膝に少しクッション性のある素材のあるプロテクトするようなアイテムは必須です。
無いと泣きが入ると思います。
作業用ライト
床下はとても暗い場所なので、ライトは必須アイテムです。
全体照明として使用する投光器タイプのライトと、作業箇所をスポット的に明るく照らすヘッドライトを用意しました。
充電タイプだと作業途中にバッテリー切れを起こしてしまうのと、そこで充電するため作業中断を余儀なくされてしまいます。
乾電池タイプは交換すればすぐに使用再開出来ます。分割ボート釣りの夜間組立に使用しているヘッドライトも、電池タイプを好んで使用しています。
平台車(寝板の代用品)
床下を這って進んでいくには体力的に厳しいため、自動車整備などで用いられる寝板(クリーパー)という便利な道具を購入しようとしました。
が、寝板のサイズが大きくて、床下入口から入らない大きさでした。入口開口サイズと床下高さからすると、折り畳み式の寝板(クリーパー)でないと入らないようでした。
今後5年周期に1度は使用する道具になりますので、初期投資として折り畳み式の寝板を購入しておいても良かったのですが、5000円以上はします。
余っている木材(2×4材)を使用し四角形状に組立て、キャスターを四隅に取付けた簡易的な寝板(平台車)を製作することにしました。
が、キャスター材や木材カットなどの手間とコストを考えると、ホームセンターにて販売されていた既製品の平台車と、金額差がありませんでした。迷わずこの既製品の平台車を購入してきました。
サイズ的には床下への入り口から確実に入るよう、アークランズの連結出来るコンパクトな平台車としました。
今回の作業で一番大きな道具は何?と考えると、恐らくこの寝板なのでは?
寝板は無くても良い道具ですが、あれば体力的に楽ができる便利グッズになります。
その便利グッズも床下への入口から入れられる大きさでなければ、役に立ちません。
床下入口は、我が家では35cm✕45cm位の開口でした。
床下の土間からの高さは、35cmくらいでした。
この開口部の大きさと寝板のサイズについて無駄に時間を消費することなく、確実に入る大きさの市販される平台車を選びました。
体格は小さいほうなので、台車1台としました。が、もし小さ過ぎた場合、もう一台買い足し連結することが出来ます。
この平台車の上に直接寝転ぶと体が痛いので、寝板のようなクッションが必要になります。私は釣りで使用しているクーラーボックス用のクッション材を使用することにしました。
たまたま良いサイズのクッション材があったので、それを使用しましたが、無くても100円ショップなどの座椅子クッションで十分だと思います。
作業用具を一通り揃えてところで、ようやく作業としました。
塗布作業
まずは床下へ潜り込む前に、2Lのペットボトルにて薬剤を希釈しました。
アカシアの花のハチミツみたいな色ですね。
この原液と水をペットボトルへ入れてると白濁スープの出来上がりです。
白濁するのは石油成分が少し入っているためだと思われます。
こちらの小さな計量カップは100円ショップにて購入してきました。原液を分けた後、水洗いしてまたら写真のように白濁してしまい、メモリが見えなくなりました。
木材の表面積1m2あたり希釈した薬剤300mLが使用方法のようです。
床下面積は、建築図面からすぐわかりましたが、こ床下面積あたりの木材表面積は、わかりません。
そこで木材の表面積1m2で、床面積にするとどれ程か?作業前に調べました。
ざっと多く見積っても、床下面積の2〜3割ってところでした。
床下面積✕木材表面積割合0.3✕希釈した薬剤0.3Lという、単純計算を自分なりに導き出しました。
【例】床下面積50m2 ✕ 0.3 ✕ 0.3 L/m2 = 4.5L
となります。
が、床下へ入ったら何度も出入りしたくないし、心配なので倍の10Lも希釈しておきました😁😁
そもそもが心配なので、2倍の量を噴霧しておこうという魂胆です。
でも作り過ぎにも程がありましたね。
あとでわかりましたが、木材に水分が染み込まないため、どんなに吹付けても限度があります。使用方法に記載される使用量ですら染み込まなくて垂れ落ちる量でした。
そのペットボトルや道具類を床下入口付近の土間に運搬しました。
ここで不織布ツナギや保護具を着用し、ライトを点灯したら、いざ床下へ!
一人作業で入るとなると肝試し的な感じですね。
床下の高さは、数値的に理解はしていましたが、実際に入ってみると梁下40cmは激狭なんですね。
寝返りするのがギリギリって感じです。
今回の点検を兼ねた白アリ予防駆除剤塗布作業ですが、自分で行ってみて初めて分かったことがあります。
建築時にプロ?が行ったとは思えない手抜き施工箇所が多数でした😡😡
手抜きとは、入口付近のみ施工されておりました😡
施工した箇所には着色剤が含まれており、赤い染みが出来ていましたが、そんな染みは入口付近のみでした。奥側は着色剤の跡が見られないエリアがありました。
梁の向きがスプレーノズルの向きからして裏側になる箇所は、ほぼ塗られておりませんでした😡
住人なんて見ない箇所だと思って手抜きしたのでしょう😡
DIY施工では、隅々まで念には念を入れ、丁寧に2度塗りならぬ3度塗りまでしておきました。
2度塗り目には木材が水分を吸わなくて垂れてきましたので、3回目はさらりと塗る程度にしました。
こちらの写真は奥側の施工されていなかった(着色剤なし)エリアに対し、DIY施工した後の写真になります。
分かりやすいようあえて着色剤を入れずに施工しました。
薬液ベタベタの中、スマホカメラにてなんとか数枚写真を撮影しました。
狭い家なので施工面積が少ない割に、移動に掛かる時間と体力は凄まじく、作業は3時間強掛かりました。
平台車が無ければもっと大変な作業だったのだと思います。
電動ポンプの噴霧器は、手元でスイッチオンオフが出来れば、もっと使いやすかったかな?と思います。
電動による蓄圧するタイプの噴霧器で、手元のトリガーにて噴霧開始出来るような商品の方が使いやすいのだと思いました。
あとスプレーノズルの向きを変えられると、この作業は楽になると思います。
噴霧器のホースは少し長く感じられました。次回もこれを使うことになったら、少し切り詰めようと思います。
最後に
この作業は体力的にとてもキツイですね。
また関節痛などがあるとツラくて出来ないと思います。
よくやったもんだと思います。
次はこれから始まる釣りシーズンへ向け、リールのオーバーホールを行っていこうと思います。