片品村の戸倉から鳩待峠までの道路は、毎年4月下旬まで冬期閉鎖されており、今年は21日に開通しました🙌
残雪期の登山シーズンが始まりましたが、融雪時に踏み荒らされないよう植生保護の理由から、GW休み明けから6月末頃まで入山禁止期間となります。そのため残雪期に登れる期間は2週間ほどになります。
残雪期の至仏山を一度登ってみたいと思っていましたが、登れる期間がとても短いうえに天候にも左右されますし、さらには仕事と他の趣味との兼ね合いもあり、登ることが出来ませんでした。
今年こそは残雪期の至仏山を登りたいと決意し、仕事を休み登ることにしました。
が、休みを入れた時には天気予報が良かったのですが、春の天気はコロコロと変わり、予報は少し悪くなってしまいました。
いくつかの天気予報サイトを見ると割れた予報でした。
期待と不安が半分づつの中、真夜中の12時から鳩待峠の駐車場に向かいました。平野部は星空が綺麗な快晴空でしたが、鳩待峠に近づくにつれ雲が多くなりました。
明け方まで小雨との予報でしたので、仕方ないとら思いつつ、現地に到着してみると何と!雪が数cm積もっていました!!
夜明け前やヨアケ直後に登山開始することは止め、夜が完全に明け明るくなってからとし、それまで仮眠することにしました。
朝5時に起きてみると?
夜に降り積った雪は地熱で溶けて少なくなっていましたが、アラレに変わった小粒が強風により車のガラスを叩きつけるよう降っていました。
視界もそれ程良くありませんでした。
鳩待峠から登れば至仏山、下れば尾瀬ヶ原ですので、至仏山登山を諦めて尾瀬ヶ原にしようかな?と、ここで悩み始めました。
登山をすると決めて来たのですが、目の前の視界不良を考慮すると、登山が目的?良い景色が目的?と、心がブレにブレまくるわけです。
結局、天気予報や雨雲レーダーなどから判断し、3時間待つことにしました。
朝8時にようやく登山開始!
鳩待峠から至仏山頂が辛うじて見えるかな?
やはり登っても視界は良くなさそうですね。
登る間に視界が良くなることや一瞬だけでも雲が途切れる都合の良い事を願いながら、登山口に向かいました。
足元が滑りやすかったので、登山口からすぐにチェーンアイゼンを装着しました。
暫くは雪で覆われた森林帯をほぼ直線的に歩いていきました。
木々の隙間から尾瀬ヶ原が見下ろせる場所がありました。ここでも悪魔の囁きがあり、まだここなら引き返せば?と、心の隙間に入り込んで来ました😁
でも、登らなければ見られない景色があります!
この辺りの高度になると、引き返そうか?の意味合いが変わっていました。
このあとからはトラバースを横切ることになりました。踏み外したりヨロケたりした麓まで滑落しそうな長い斜面を歩くことになりましたので、命の危険を感じ引き返そうか?に変わりました。
景色はいいんだけど、家族を連れて来なくて良かった〜と思いつつ、山頂を目指しました。
横目に見える尾瀬ヶ原が歩くほどに近くなるので、前へ進めました。
この景色がなければ、きっと引き返していたと思います。
登山口から2時間弱で山頂に到着しました。
山頂は風通し良すぎてとても寒い!
それでも視界が良くなるかも?と1時間待ちましたが、寒さによる限界から11時に下山開始しました。
下山途中に尾瀬ヶ原が見えました。
朝に見えた雪は溶けて無くなっていました。
見晴のあたりも雪が無くなっていました。
今年の尾瀬ヶ原はもう雪融けしましたので、これから咲く水芭蕉のシーズンが、直ぐにやって来そうですね。
2〜3週間後にまた尾瀬ヶ原を訪れそうな予感がします☺