目次
経緯
24ツインパワー4000Mのローターナット部にベアリングを追加し一度使用しましたが、回転は軽くて非常に滑らかになりました~😀
今作のツインパワーは良い仕上がりで、とても良いすね〜🙌
これ以上ボールベアリングを追加しなくても十分な回転性能だと思いましたが、どうしても内部構造と部品が見てみたくて、分解することにしました😀
ついでにウォームシャフト部にボールベアリングを2個追加し、更なる回転性能をアップさせることにしました。その作業記録になります。
分解作業
まずはストラディックSW4000HGのハンドルを取付けたツインパワーの全景写真から
このままで良いんじゃないかな〜?と思いつつ、パーツリストと工具類を準備し、いざ分解作業を開始!
ローター取外し
スプールの位置を調整するシムを外したら、0.89mmの六角レンチを使いスプール軸ベアリングガイドを留めるセットスクリューを外します。
調整シムは全部外さなく、セットスクリューを回せるスペースさえ確保出来れば半分位残してもOK👌
0.89mmの六角レンチは、ホームセンター等で200円程で購入できます。シマノのリールを所有される方なら一本持っておくと便利な工具です。
ドラグ音出しラチェット類をゴッソリと一式取り外し、ローターナット部のリテーナーのビスを外します。
このローターナットは逆ネジです。回転方向を間違えないよう注意して緩めます。
今回はロングソケットレンチを使いローターナットを緩め外しました。オフセットしたメガネレンチでも外せます。
ローターベアリングシールとナットを、まとめて外しました。
ローターナット部にボールベアリングを追加する場合は、ここも分解し組込むことになります。
ローターナットを外すと、ローター全体を外せます。
ローターの重さは?って思いましたが、ここはスルー!
日暮れまでの時間が無い!
照明の光だと細かな部品の取付け作業が難しいお年頃になってきました😢
ウォームシャフト部や、中間ギア部品などは、黒色ばかりの部品が多く、見難くいよね〜💦せめてグレーでイイよね〜って思います。
クラッチ取外し
ローターカラーとフリクションリングを外したら、バラバラになりやすいロータークラッチ部の取外しとなります。
ロータークラッチ部を外す時は、ビス3本を外すまではシャフト先端を真横か上側にして作業しますが、クラッチ組を外す時はシャフト先端側を出来る限り下(水平から20〜30°位の気持ち傾ける程度)へ向けます。
シャフト先端を下へ向けるとロータークラッチ組の裏側の金属プレートが上側となり蓋となり外せます。この方が、バラバラになるリスクを低く抑えられます。
ただし極端に垂直方向にし、ここで手を滑らせると?バラバラになるリスクが高まりますので、何事もやり過ぎは禁物です。
ロータークラッチ組とロータークラッチインナーを纏めて外し、あとでクラッチインナーを外すと、クラッチの細々としたパーツがバラバラになり難いと思います。
クラッチを外したところで、ボディの分解へ移った方が良かったのですが、そのままベアリング押え板を外して、ピニオンギアを外しました。
このベアリング押え板は、ストラディック等のモデルはプラスチック材ですが、上位機種であるツインパワーは剛性の高いアルミ材ですね。素敵
ピニオンギアをゆっくりと引抜くと?ワッシャー2枚付いて外れます。
ここに前ツバベアリング調整座金(ワッシャー)があります。
ピニオンギアには2枚のワッシャーが取付けられます。
ピニオンギア側のワッシャーが曲がったタイプになります。
ボディ分解
ここでボディ分解作業へ移ります。
ボディガードを外すため、トルクスドライバーT6を使いました。
このリールを分解するには、トルクスドライバーT6とT8が必要になります。
ボディのネジ3本を、トルクスドライバーT8を使い外します。
下側の1本だけワッシャーが取付けられています。
反対側に1本プラスネジがあり、これを先の細いドライバーにて外すと、ボディを分解出来ます。
ボディを下側にして、手で軽く引張り上げると外れます。
ボディ内部を見てみると?
これまではグリスがベタベタと塗られていましたが、ギア部など見てみると、グリスがとても少ない印象でした。
隅っこに部品番号104:蓋フランジシールがありますので、組立て前に位置がズレてないか確認しておきます。
ようやくウォームシャフトが見えました〜
ここまでの作業は、写真を撮らなければ10〜15分も要しませんが、慣れは必要だと思います。
中間ギアとウォームシャフト取外し
このウォームシャフト部の根本ひ白い樹脂カラーが入っています。この樹脂カラーをボールベアリングに交換します。
メインのシャフトが今後の作業で邪魔になるので外します。この作業の時にピニオンギアを外すのが、正攻法だと思います。
ウォームシャフトカバーを外すとウォームシャフト端部が現れます。
銅色と銀色のワッシャーが2枚入っています。銅色のワッシャーは樹脂カラーの溝にすっぽり収まるサイズと形状で、銀色の方が曲げワッシャーになります。
摺動子ガイドのシャフトを外して、
メインのシャフトを外すと、ここから中間ギアとウォームシャフトの分解になります。
この中間ギアが抜き取り難い!
まずは裁縫針くらいに先の細い棒でバネを外へ出して、先の尖ったピンセットで摘み出すと外せます。
次のギア部は、シャフトに細かな溝が入れてありますので、その溝に針先を引っ掛けて引張り出すと外せます。
そしてようやくウォームシャフトが抜出せます。
何とも精密なギア構成なのか?と感心する一方で、自分にとって細かな作業をしてまで、ベアリング追加が必要なんだろうか?と考えてしまいます。
最後にフォームシャフト部の樹脂カラーを外し、分解作業が完了となります。
分解作業だけで、お腹いっぱいです!
ベアリング取付け
ウォームシャフト前側ベアリング取付け
部品を分解したからには、最低でも組み戻さなければなりません。
ここから元に組み戻す事も、ベアリングを追加する手間はほぼ同じなので、目的を果たすべく作業しました。
分解作業まではストレートな形状のピンセットでも良かったのですが、このウォームシャフト部の作業においては、先の曲がったピンセットが有ると便利です。
少し奥まってますので、ベアリングを垂直に押し込むのに都合良い形状してます。
このウォームシャフトに組み込むベアリングですが、
今回追加したのはミネベアの内径2mm×外径5mm×幅2.5mmと、内径3mm×外径6mm×幅2.5mmのサイズのミニチュアベアリングをそれぞれ1個づつになります。
どちらも200円台ですが送料もかかりますので、ローターナット部のベアリングや他のリール用と一緒に購入した方がお得です。
ベアリング購入時に注意が必要になります。
ベアリングDDL-520ZZは、同じ内径と外径になりますが、幅2.3mmになります。今回の追加に必要な幅は2.5mmの方なので、DDL-520ZZW52の方を購入しましょう。
そうでないとワッシャーやシムなどで調整代が無駄に多くなります。購入時には注意が必要です。
因みに内径3mm×外径6mm×幅2.5mmのベアリングには、高耐食性(錆び難さ)のあるマイクロプレシジョンのキャストップ SMR63A2−H−X1ZZ 400円台もあります。少しでも耐食性のあるベアリングを取付けたい場合は、キャストップをオススメします。
ウォームシャフトの前(上)側には、内径2mm×外径5mm×幅2.5mmのベアリングを取付けますが、とても小さな穴に小さなベアリングを差し込む作業となります。
先の曲がったピンセットをベアリングの内径側に差込んでから、穴に入れました。
中間ギアの組立ては、ギアをピンセットで挟み込みながらの細かな作業になります。
シマノのリールオイルスプレー ザルスをミニチュアベアリングに少々浸透させてから組込みました。
22ステラのようにベアリング外径側に接するシムだけで調整しても良かったのですが、私は内径側に接するシムと外径側に接するシムの2枚(どちらも厚み0.1mm)をベアリングの前後にセットしました。
タミヤのシムセットはステンレス製で各厚み10枚がセットになっており、400円台で購入出来ますので、リールのベアリングチューンをする方は、内径3~5mmまでの3セットを購入しておくと後々にも使えます。
ベアリングを入れてみると?
曲げワッシャー1枚だけでも良かったくらいのクリアランスでした
組立て戻し
撥水性を高めたい箇所にはシリコングリスを各所塗りながら組立てました。
組立て完了した後、ハンドルを回転させ確認しましたが、ベアリング追加前後で滑らかで軽くなったか?気持ち軽くなったのかな?位で、違いを感じられませんでした。
元々軽かったから違いが分からないんだと思います☺☺
2024年式のツインパワーは、良いリールだなぁ〜って事ですね☺
ラインローラーの内部ベアリングを純正1個⇒ゴメクサスラインローラー2個へ交換し、13個のボールベアリング仕様へ性能アップしました。