魚を最後に仕留める時、その多くはランディングネットになります。
それが、極稀ではありますが、ランディングネットのキャパ(魚の重さと大きさ)を越えそうなことがあり、そのような場合、どのようにして取り込もうかと悩んでおりました。
滅多にないけど、あった時に困ります。
今使っているランディングネットは、50cmの玉網になり、更にネットはかなり深めのモノになります。
この大きさがあれば、ライトジギングで狙う魚のサイズとして相応な物になります。
それが時折、このサイズでは小さくかつ強度不足(フレームが曲がる)と感じるくらいの大物をギリギリランディングすることがありました。
そこで、今回は更なる大物に備えた対策品を揃えることにしました。
対策品とは、ギャフです。
まずは釣具店などを見て回り、ネット検索してみますが、丁度欲しいサイズのギャフはメーカーからラインナップが無いんですね。
小さいか大きいか両極端なサイズばかりです。
個人販売サイトで、自作品を販売されている丁度良さそうな大きさのモノがありました。
手元には材料は揃っていましたので、タイトルの通り、ギャフを自作することにしました。
製作作業
まずは、ステンレス材(SUS304)の6mm棒を用意し、曲げていきます。
曲げ加工には、自作したベンダー(普段は溶接用作業台)を使い、しっかりと曲げます。
ある程度曲がったところで、パイプベンダーを使い、曲げを調整していきます。
最初からパイプベンダーでも曲がりますが、曲げたい箇所で根本部をしっかりと曲げられません。 下の写真のように滑って広がるんですね。
しかし今回のギャフは、おおよその曲がりを調整していけば良いので、パイプベンダーだけでも良かったですね。
まずは、おおよそギャフの形になりました。
ハンドル側の長さを決め切断します。
M8キャップボルトの頭(6角レンチ差し込み側)に6mm棒を差し込み、溶接します。
ハンドルは、ステンレスパイプ10Aに、M8ナットを溶接します。
パイプの端面にナットを溶接する時、固定させにくいので、ボルトを差し込み、ボルトの頭を先ほどの6mm棒を差し込んだときのようにして、上から押さえつけると、固定しやすくなります。
アーク溶接機にて点溶接しましたので、見た目汚い溶接部の形状になりましたが、気にしないこととします。
くっ付きさえしてくれれば、見た目はどうでも良いのです。
これが、完成した全体の様子。
こんな感じに、丁度良い大きさのギャフが出来ました。
分離タイプとしたことで、収納するとバラバラでした。コンパクトな収納が出来なくて気に入らなかったので、ジョイント部を作り直しました。
ハンドルの内部にギャフのシャフトを通して半分にして収納しておきます。この状態でも使うことが出来ます。
伸ばして使う時は、この様に継いで伸ばせます。
あとは刃先をしっかり研ぎ、全体を磨き、ハンドルに滑り止めとなる熱収縮チューブを巻いたら完成です。
この時、もうひとつ小型のモノも製作しました。
収納時
分割した時
溶接部のクオリティーは不問とし、とても使い勝手良いギャフを製作出来ました。
このような丁度良い大きさのモノ(ギャフ)って、溶接機や付帯作業に必要な道具があると、色々作れて便利です。
そして、ついでにこんなモノも作ってみました。
こちらは、何に使うつもりか?
それは、過去の記事にヒントがあります。
今後、空いた時間にてこちら製作し、進めていきます。
完成したら、そのうち記事にします。