ツインパワーの部品点数はそこそこ多く、とても手間がかかり面倒なのですが、気持ちよく使用していく上では必要な作業になります。
一年経過するのは早いもので、前回グリスアップしてから、もう1年経過しました。
ベアリング部への塩ガミ固着防止として、1年に一回リールのオーバーホールをしているので、その季節がやってきただけの事ではあります。
単なるオーバーホールだけではつまらないので、2チタン製のラインローラーを取付け性能アップすることにしました。
24ツインパワー4000に取付け使用してみたところ全く問題なく、すこぶる良い!
ベアリングの交換も楽な構造になりますので、20ツインパワーにも取付けるっきゃない!
と言うことで、オーバーホール開始!
まずはラインを取り外し、スプールに付着した塩分除去から
ラインを電動ドリルにて空のスプールに巻取り外したら、
中性洗剤で超音波洗浄〜
ドラグノブも、ハンドルも超音波洗浄〜
ボールベアリングは小さなプラスチック容器でザルスオイルに浸け、数ミリ水を入れた超音波洗浄器に入れ、スイッチ・オン!
すると?オイルが直ぐにベアリング内部に浸透し、汚れをクリーニングしてくれます。
ベアリングのオイル浸け仕様が好みの方には、この方法は良いですよ〜
ただ、ベアリングはグリスだろ?と言う方には、邪道な方法です。
ドラグワッシャーもクリーニングして、グリスアップしました。
ラインローラーの表面は、純正は小さな錆びコブが発生していました。チタン材なので、これからはサビる心配は無くなりました☺
このラインローラーを組立てる際に使用してグリスですが、主成分がフッ素系の撥水グリスを使用しました。
極僅かな残量となったシマノの特殊撥水グリスの代替品として、エーゼットのフッ素グリスを購入し使用することにしました。
フッ素グリスを製造出来るメーカーは、国内にそう多くありませんし、まあ同じでしょう。
使用した感触としては、粘り具合などほぼ同じでした。
ラインローラーを組立てると?
良い感じになりました🙌
ここから、リール本体のオーバーホールになります。
0.89mmの六角レンチを使い、部品を外していきます。
次に、小さなドライバーにてネジを外し分解
ローターナットは12mmの先が曲がったスパナ等を使い緩めます。このナットは逆ネジになっているため、反時計方向へ回すと緩みます。
ローターを外したら、ワンウェイクラッチを外していきます。
クラッチをシャフトから抜き出す時には、クラッチを抑えつつ、ボディを上側へシャフト先端が少し下側になる様にし、クラッチを外すとクラッチの内部部品がバラバラと飛び出しません。
下のクラッチ部を拡大した写真ですが、クラッチローラーベアリングを、複雑な形の銀色のプレート1枚が蓋しているだけの構造になります。(ネジ止め無し)
このプレートが下側になり、落ちてズレやすい方向でクラッチ全体を外さない事が、リール分解時に一番気を使うところです。
ここから本体を分解していきます。
ボディーを分解するには、トルクスドライバーT6とT8とプラスドライバー0サイズが必要になります。
ギアなどクリーニングしたら、グリスアップして組立て作業へ
ボディの継目には、撥水性の高いフッ素系グリスを使用することにしました。
撥水性があり他のグリスとも相性の良いシリコングリスを、ボディー継目の防水性アップするよう、これまで使用してきましたが、今回は試しにフッ素グリスを使用してみる事にしました。
組立てながら、シリコングリスの方が良かったかな?と、思いながら組立てました。
フッ素グリスは、他のグリスと馴染まないため、継目に付着したグリスを綺麗にクリーニングしないといけません。対するシリコングリスは、前のグリスが残っていようが関係なく、上乗せして使用出来ます。
これまでシリコングリスで防水性は良かった事、作業効率と併せて考えると、フッ素グリスは手間がかかり過ぎるかな?
ボディを組立てていき
ローターを組立てたら、
オーバーホール完成〜
最後に新品のラインを巻き、次回釣行への準備完了〜
水温も下ってきましたので、次の釣行はパワーギアタイプの4000番がマッチする、深場でのライトジギング〜ジギングとなりそうです。
滑らかで軽くなったリールを早く回したい!