シマノ中堅クラスの4000番台リールには、ローターナットにボールベアリングが装着されておりません。
ハンドル1回転させるとローターは、その何倍も回転します。
その何倍もとはギヤ比のことで、負荷が掛かった時にはローター周りの回転抵抗が、そのままハンドルを回す抵抗増となります。
よってローターまわりの回転抵抗を減らすことは、ギヤ比分のコストパフォーマンスがあるってこと。
コスト換算すると、ギヤ比はだいたい5前後なので、1500〜2000円程度掛かっても全然問題なし!ってことです。
そこにボールベアリングを追加する方法について、色々と考えた結果、今回の仕様がよりベターかな?と言う結論に至りました。
ローターナットベアリングの取付について、ただ上位機種のパーツを一式組込んだだけでは、未完成であると考えられます。
ツインパワーの部品に合わせて、少しパーツ変更し、より良い取付方法へ変更しました。
まずは純正の状態についての説明から。
ローターナットとメインシャフトカラーを分解すると、こんな部品構成になります。
外したローターナットの内側は10mm
深さは、ほぼ4mm?
ローターナット内に、内径5mm外径10mm厚み4mmを入れてみたところ
ビミョーにベアリングが、ローターナットから飛び出しました。その飛び出し量0.5mmくらいです。
そこで20ツインパワー4000には、パーツの組合せを少し変更して、ローターナットベアリングを追加しました。
ミニチュアベアリングは、サイズ:内径6mm外径10mm厚み3mmになります。
高耐食性のキャストップでも、値段は500円位
ミネベアミツミだと200円台!
とても有り難い価格になります。
このベアリングの厚みは3mmなので、ローターナットと面一になりません。少し凹んだ状態となります。
そこで、凹んだ隙間を埋める部品として、タミヤ模型店にて、部品を購入してきました。
隙間を埋める部品とは、内径8mm外径10mm厚み0.5mmのステンレスワッシャー 308円になります。何個か入っていましたので、単価は50円位になります。
下のMonotaROですと送料含めて1000円以上になってしまいます。
タミヤ模型店やラジコンショップなどで購入すると、安価に購入出来るはずです。
タミヤ模型店などが近くに無いからと言って諦めてはいけません!
内径8mm外径10mmのワッシャーが購入し難いことが予想されますが、大丈夫です。
シマノのパーツで、内径8mm外径10mmのワッシャーが販売させれています。
他のパーツも一緒に購入しておけば良いだけです。
それはステラなどに使用される座金になります。
値段は165円
内径6mm外径10mm厚み3mmのベアリングに、内径8mm外径10mm厚み0.5mmのシム(ワッシャー)を組み合わせると、以下の写真のような組み上がりとなります。
ピッタリと面一に!
これ!これ!
このベアリングとワッシャーを使った仕様にしようと思います。
❨追記❩
ワッシャーの厚みは0.5mmより0.3mm位の方が、最適でした。少しクリアランスを設けたほうが回転が軽かったことから、0.5mmだとベアリングの回転を少し押さえつけてしまうようです。
では、先日取付けたステラSW4000の部品(写真上)と、今回取り付けた部品(写真下)を並べて比べてみます。
写真下の両端部品は、20ツインパワー4000純正のローターナットとローターベアリングシールになります。
ベアリングはとちらも同じ内径6mm外径10mm厚み3mmサイズになります。
結論を先に示しますと、以下の写真の部品構成を選択し、変更しました。
ローターナットについては、純正品に戻しました。
写真左がステラSW4000のローターナットで、写真右がツインパワー4000のローターナットになります。
ローターと接する先端部分の形状が異なっています。
微々たる違いとも感じられなくもないですが、ローター側の形状と考えると、元の純正ローターナットの方が、よりフィットしています。
そこで、元の純正ローターナットをベースにしたボールベアリング追加方法の最適化をすることにしました。
まず、ステラの座金(110円)は、ベアリングの動きを良くするパーツとなるため、採用しました。
ローター受カラーのサイズは、内径4.5〜4.6mm、外径6mm、長さはベアリングの厚み3mmと同じになります。そして値段は605円です。このカラーを採用しました。
ベアリングとワッシャーは、先の説明の通りになります。
結果として、写真の下側のようなパーツの組み合せにて、組み上げることにしました。
ここで、ローターベアリングシールゴムを、詳しく比較してみます。
写真右側の赤いゴムがツインパワー4000、写真左側の黒いゴムがステラSW4000ローターベアリングシールになります。
裏側のベアリングと接する側の形状比較になります。
ローターが回転する時、ボールベアリングの内径側を回転させたいので、そこにクリアランスが必要になります。
クリアランスが出来るような形状や硬さに仕上がっているのが、ステラのパーツになります。流石です。
対する赤いゴムは、メインシャフトカラーにへばり付くように密着させるゴムなので、むしろヘニャヘニャしたゴムのほうが、最適なパーツと考えられます。
よって、今回はステラの黒いベアリングシールゴムを選択しました。
ローターナットを組み上げハンドルを回すと、ウォームシャフトへのベアリング2個追加の効果と相まって、何とも軽い!
より滑らかな回転となりました🙌
これで20ツインパワー4000の改造は、ローターベアリング追加だけではなく、全体の改造が一区切りつきました〜👏
一日でも早く、このリールを実践投入する時がやって来ないかと、わくわく*1ワクワク
楽しみとなりました。
改造に関しては、ローラーベアリング部分をクリーニングしやすいような部品構成に変更することが、残された改造箇所くらいとなりました。
短期間に改造し過ぎましたね(汗)
*1:o(´∀`)o