分割ボート釣りブログ

東京湾内房付近にて、分割ボートを使ったライトジギングを楽しんでいます。艤装品製作のため沢山の道具や材料を購入ますので、それらを家庭へ還元するDIY作業も行います。また、海だけではなく、流れ込んでくる川の調査と称する登山も行います。そんな内容を記録するブログになります。

2023/02 フルベアリング化した20ツインパワー4000PGの分解点検とグリスアップ(オーバーホール)

20ツインパワー4000PGのオーバーホールをすることにしました。

海水で使用したリールは一年毎に分解して、ベアリングやギヤの状態を点検しながら、グリスアップした方が良いと考えています。

 

毎度の事ですが、作業前に工具やトレーなど作業しやすいよう配置し、作業環境を整えるところからになります。
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まずは最も塩水に曝されたスプールと、ドラグ部から始めました。
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このドラグワッシャーは、購入してすぐカーボンに変更してあります。

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どれくらいの汚れ具合なのか?とても気になるところです。
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分解してみると、カーボンカスによる黒色のグリス汚れが目立ちました。
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汚れたグリスを綺麗に拭き取り、SW用ドラググリスDG-1を塗り組戻しました。
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コーヒーのマドラーで平たいタイプが、リールメンテナンスには使いやすいサイズ感と形状になります。
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このシマノのSW用リールドラググリスDG-1は、カーボンワッシャーと相性の良いグリスなのだと私は解釈しています。

しっとり感がありつつ、でも少しサラサラした粘性具合ですね。
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ギヤ部などに用いるグリスとは異なります。

アルミ部分には腐食予防のためにリールオイルを全体的にスプレーして油膜を作り、そこへドラグワッシャーを組立てました。
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ハンドルは分解出来る箇所は全て分解し、クリーニングしてからグリスアップしておきました。
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ゴム部品にも優しく高性能なバイク整備用のグリスを、いつもの様にリール整備に使用しました。
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ここから本体を分解しクリーニングしてからグリスアップしました。

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スプール座金の枚数が少ないため、隙間が出来ましたので外さず、六角レンチ0.89㎜サイズでイモネジを外しました。
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メインシャフトベアリングガイドとドラグ音出しラチェットなどを外し、リテーナーを外すと

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ローターナットボールべリングが現れます
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このローターナットは12㎜サイズです。注意が必要な点があります。このネジは逆ネジになっていますので、外すときは時計周りに力を入れなければなりません。

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約1年使用しましたが、このローターナットボールベアリングの追加はとても効果的でした。ハンドル1回転に対してギヤ比分だけローターが回転しますので、魚が掛かり負荷が掛かった際にその性能差を感じられると思います。XGタイプではよりギヤ比が高いため、ベアリング追加した効果を感じられると思います。

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このローターナット部へのボールベアリング追加は、おススメです。

 

このローターナットを外すと、ローターが外せます。
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ローターカラーとフリクションリングを外し
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ビス3本外したら、ロータークラッチを外し
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ロータークラッチの蓋を開ける前に敢えてローラークラッチインナーを入れ、パーツクリーナーの噴射口を少し離してローラーが飛んでいかないよう優しくクリーニングしておきました。

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パーツクリーナーにより脱脂クリーニングしたあと、バンタムオイルを注油しておきました。
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後で良かったのですが、ベアリング押え板を外し、ピニオンギアを外しました。
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回転性能アップすると謳うザルスリールオイルを外したベアリングに吹きかけ、オイルに浸しておきました。

ローター側から分解出来るのはここまでで完了となります。

 

トルクス#6を使いボディガードのネジを外し

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ボディカバーを外し
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ボディ固定ボルトを外し
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ひっくり返して固定ボルトを1本外すと、ボディが分解出来ます
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分解してみると、それなりにグリスは汚れていました。
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ギアの歯面は綺麗で、まだまだ大丈夫そうでした。
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他のギア部にも金属摩耗したような箇所は見られませんでした。
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摺動子ガイドを抜くと、メインシャフトが抜き取れます
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メインシャフトを抜く際、ピニオンギアのベアリング部にある曲げ座金とスペーサーも忘れず取り出します。この時、フタフランジシールも外しておきました。
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ウォームシャフト部周りのグリス汚れはなかったので、分解することなくグリスアップのみとしました。

このギア周りに使用されるグリスは、シマノ純正だとDG06になります。

SWシリーズを多く所有している方なら、耐久性からしてDG13を購入した方が良いと思います。

でも私はバイク整備に使用している表面改質剤配合したスーパーゾイルグリスを使っています。

 

ウォームシャフト周りは点検してみたところ、グリス汚れもなく

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とても綺麗でした。
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このウォームシャフト部には、ベアリングを追加したことで回転性能がアップしています。

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このベアリングチューンもおススメしますが、まずはローターナットベアリング部のほうが先だと思います。何と言っても簡単に追加が出来ますからね。


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組立てる際にフタフランジシールにはシリコングリスを塗り、組み立てました。
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ボディの合わせ部にシリコングリスを塗り、組み立てました。
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このあと、ゴムにはシリコングリスを、金属部にはリールグリスを塗り本体を組み立てました。

本体の分解組立て完了!

 

最後に忘れていたラインローラー部の点検とグリスアップしました。

外したベアリングは、まずザルスオイルを吹きかけて浸しておき

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組戻す際には特殊撥水グリスを、ラインローラーベアリングカラーの小さな溝に塗りました。
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ラインローラーにこの特殊撥水グリスが塗られています。

ベアリングカラーの溝とラインローラーの突起部で出来るラビリンスシール構造部に、この特殊撥水グリスが気持ち効くような塗り方としました。

本当に気持ち分だけのような?気がしてなりません。

1年使用したリールを分解点検してみましたが、異常や錆びは見られませんでした。

グリスアップする際、ボールベアリングはザルスオイルに浸してから組み込んだので、当然ですが回転が以前より軽くなりました。グリス→オイルに対する効果ですね。その代わりにベアリングの損傷を早めることになりますので、コマめに給油する必要があります。

約一年を通して回転性能が維持出来るのは、オイルやグリスが劣化する前にメンテナンスしているからだと思っています。

気持ちいい釣りをするには、リールの回転性能はとても重要です。これからも1年に1回の分解を続けていこうと思います。

 

このツインパワー4000PGは、私の深場狙いのライトジギングにとてもマッチした良いリールですね。

ノーマルギヤタイプは、PGと比べるとちょっとだけハイスピードタイプになります。

浅瀬狙いがメインなら、ノーマルギヤの4000かXGの方が良いと思います。

 

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