目次
はじめに
春先から製作開始したオールステンレス製ハンマーですが、気温が上がり蚊が出てきたため、T字型に溶接にて接続したところで一旦休止しました。
気温下がってきて嫌いな蚊はいなくなりましたので、この製作途中であったステンレスハンマーの作業再開することにしました。
製作作業
このハンマーのコンセプトは、残材を使い道具に変えることです。錆びにくいステンレス材なので、キャンプのペグハンマーや、今は休止している磯釣り用のピトン打込みハンマーにも使えるのかな?と考えています。
まず打撃面となるプレートは、SUS304、6mm厚 、30mm幅、30mm強の長さのフラットバーの残材がありましたので、そちらを溶接しました。
私はスズキッドの家庭用100V電源で使用できる直流インバーターアークImax60を使っています。
今だとこのImax60はホームセンターのカインズでレンタル出来ますので、最初はレンタルから始めてみると良いと思います。
ネット販売限定のSticky80だと、単体価格が4000円程度安いため、取っつきやすいと思います。
残材の端部である証拠として、下の写真のように端部には切断した後の段差が付いたままの状態です☺
磨いたり削る作業は、工程の最後の方になるのが普通ですが、時間があったので打撃面のあたりの面取りをヤスリで行いました。
加工前
加工後
まだ加工途中なので黒っぽいですが、最後にバフなどで磨い仕上げました。
オールステンレス材(金属)のハンマーは、シャフトも金属なので、打撃した時の衝撃が手に伝わりやすい構造でもあります。
そこで、衝撃が伝わりにくくなるショックレス仕様にしました。
そのためハンマーヘッド部は無垢材ではなく、敢えて中空構造であるステンレスパイプ20A Sch20としました。(内径22mm強)
その20Aパイプ内部には自由に動くような金属片を入れて、打撃時に動くことでショックを和らげる構造にしました。
残材を寄せ集めて、どの様な構造にしようか?と、しばらく考えました。
最適な材料を新規購入し溶接してしまえば、直ぐに出来てしまうのですが、コンセプトは残材を活用したハンマー製作です。
良い残材が集まり次第製作を進めていくことにしました。が、よく考えたところ手元に色々と残材があるな、と。
まずはこんなテレスコピックタイプを考えてみました。
パイプ15Aサイズの外径は21mm台なので、厚みSch20の20Aのパイプだと丁度内側に入ります。
さらに15Aパイプの内部にはM8ロングナットを入れ、その内側に6mm丸棒を入れると、何となくテレスコピックになります。ショックを和らげる構造としては、こんな感じにしようかな?と考えていました。
しかし試しに15Aパイプを入れて打撃してみたところ、端部が開放していたこともあり、大きな打撃音と反動音がありました。テレスコピック構造にするには、細かく輪切りにするなどのトライ・アンド・エラーを繰り返していかないと、難しいのだと実感しました。細かく輪切るのはとても面倒くさい。そこで確実性の高い小さな金属片入りの案に変更することにしました。
ここ数年間のDIY活動により溜まったボルトナットやワッシャーなどの小さな金属片が沢山あったので、これらを中に入れようと思います。
まず養生テープにて仮固定させ確認してみたところ、なかなか良い感じになりました。打撃した後、シャカっと1回音がするくらいに振動が収束しました。
この写真のように、まさか養生テープで終わりではありませんよ。これでは数打撃したら中に入れたナット類が出てきてしまいます。
打撃面の反対側は、斜めにカットしてバールのような形とし、ペグ抜き機能を追加しました。
ヤスリで滑らかに仕上げ
プレートを溶接するため、四角い平板の角を削り丸く削っていきました。
切り出したプレートを本体に溶接し蓋をしました。
溶接後にざっと磨いたら完成
打撃面の反対側はパイプを切込んてバール機能を持たせました。これでペグ抜きも出来ます。
ハンドルグリップはパイプ15Aサイズなので、自転車のハンドルとほぼ同じ太さになります。そこで100円ショップの自転車のゴムハンドルを使用しました。
ショックレスハンマーとしましたが、振るとシャカシャと音がします。打撃時の衝撃にて内部の金属片が反対側へ動くため、かなりショックを和らげてくれました。
テキトーな設計でしたが、ハンマーとしてはそれなりの仕上がりとなりました。
自画自賛になりますが、重量も打撃力もバランス良く、手にした時の重量バランスもなかなか良い出来でした。
ファミリーキャンプ用テントのバッグに入れました。きっと出番は少ないと思います。