分割ボート釣りの話ではなく、家庭的な出来事から起きたDIY作業になります。
修理や製作する技術や道具は、家庭内で発生した破損修理においても、色々と役に立ちます。
むしろ、そんな時に役立たないような腕前や道具でなければ、家族から趣味としての応援など受けることは出来ません。
※家庭毎に状況は異なりますから、一概には言えません。
今回の破損修理箇所は、風呂場入口の樹脂ガラスになります。
折戸の樹脂ガラスなのですが、厚みが2ミリと薄ペラで、少し角のあるものが当たり、簡単に割れてしまいました。
割ったとも言います。
この修理として、メーカーTOTOの製品なのですが、樹脂ガラスが割れた場合でも、折戸の全部を一式交換するようです。
その値段は高額(8万円台)とも・・・・。
サッシ交換は専門外ですし、一式交換が基本路線なのでしょう。
そこで目先を変え、サッシ交換を得意とする専門業者によると、材料費と交換工賃、出張費で数万円。適正価格とも言えます。
しかし手間がかかるため交換工賃は、高額になることもあるとか・・・。
そもそも折戸なんて単純な構造なので、DIYレベルで交換できそうです。
そこで、ネット検索してみます。
ありました。丁寧に動画にて解説されていました。
さらに、メーカーが修理しないで交換する理由まで、丁寧に解説し述べられていました。
樹脂パネルは縁を接着ゴムにて固定されており、交換には手間がかかり過ぎるからだそう。
しかし手間がかかっても、ヒートガン(家庭用ドライヤー)にて熱しながら、接着剤を剥がしていけば、交換可能だそう。
と言うことで、DIYレベルでも可能だそうです。
では、早速材料を購入することにします。
お~い、やるんかい(笑)
割れた樹脂ガラスの厚みをノギスで測ります。厚みは2ミリです。
検索キーワード、樹脂パネル、樹脂ガラス、アクリル板、ポリカーボネート板など検索しました。
風呂場なので、流石に透明色はマズイですから、エンボス加工(カスミ加工)されたものを探します。
それが厚みが、2ミリではなくて2.4ミリのものがヒットしてきました。
厚みが異なると入らないかもしれません。
購入し枠に入らなければ、タダのゴミとなりますので、入りそうな厚みを計測しておきます。
隙間は3ミリですので、樹脂ガラスの厚みは3ミリまで。
それでは、厚み2.4ミリの樹脂ガラスを購入することにします。
必要な横幅は、下の写真の幅にサッシに入る溝分をプラスした寸法。
必要な高さも、下の写真の寸法にサッシ溝に入る分なので、1830ミリは必要になります。
ここで、サッシ溝の深さを計測します。ここは7ミリでした。
幅915mm、長さ1830mm、型番PSWG-1803
値段は送料込み5000円前後にて購入できます。
楽天市場では、送料入れても4000円ちょいで購入できましたため、楽天から購入しました。
樹脂ガラスの周りにコーキング材をいれておかないと、ドアの開閉時にガタガタしますので、抑える意味でも防水のためにも必須材料になります。
折戸を外したら、分解を始めます。
折り曲がるジョイント部を外します。
ハンドルも邪魔なので外しておきます。
嵌め込みになっています。ネジは全部抜かなくて、抜き出すようにし外します。
上部の分解は、こんな感じです。
押し込んでおき、マイナスドライバーで外します。
構造的に押し込んでいないと外せません。
折り曲げジョイント側も分解します。
外すと、中にビスが見えます。コレを外します。
ビスは、プレートもトメテいます。
ビスを外したら、サッシ枠を外します。
そこで必要な作業は、破壊です。
こんな感じに叩き割ります。
どうせ交換するのですから、叩き割らないで作業をしようとすると、時間ばかり無駄に費やしますから、むしろ損失です。
接着ゴムを剥がしながら、樹脂ガラスを隙間から取り除いていきます。
ここまでで、結構な重労働です。
下側も同じような感じに分解し、更には両端も分解します。
コレだけで、作業は2時間かかりました。
折角なので、各部の洗浄もしました。
あとは、必要な寸法に、プラスチックカッターにて切り出します。
プラスチックカッターは600円台。
定規として、最近溶接材料として使いますステンレスフラットバー幅30ミリ厚3ミリを使い、切れ目を板の半分以上入れたら折り曲げながらにして切断します。
これで、幅方向は完成です。
高さ方向は、
1832ミリあったため、2ミリカットしました。
これを、サッシ枠にコーキング材を薄く詰め込み、樹脂ガラスを溝に納め、ビスにて固定したら完成です。
あとは、付属の部品を組み立て、風呂場に組み込んで終わり。
左側が取り替えた新品の樹脂ガラス、右側がオリジナルなのですが、オリジナルの色あせ(石鹸カス付着による白色化)が目立ちます。
途中で嫌になってきて、休憩もしながらの作業だったので、1日がかりとなりました。
家の補修なんて後ろ向きな作業は、二度と行いたくないですね。
でも、救いは家族から誉められたこと位です。
壊しておきながら、当然と言えば当然の言葉ですけどね。
その後、修理費と称する改造費を打診した悪い私でした(笑)