購入した 20年モデルのストラディックSW4000HGですが、とても滑らかな回転で満足出来るレベルでした。
ですが、ベアリングを簡単に追加出来る箇所がありますので、実戦投入する前に3箇所だけ追加してみます。
ノーマル状態のポテンシャルを知ることなく、カスタムしてしまいます。
ベアリング追加により、回転を軽る感じられるような箇所、加えて簡単に交換出来る箇所は、ドラグ、ハンドルノブ、ウォームシャフト後部です。
これはモデルチェンジ前にも、広く行われていたベアリングカスタムです。
前モデルとの違いを感じる意味で、同じ箇所にベアリングカスタムし、暫く使ってみることにします。
残りのベアリング追加可能な箇所は、数ヶ月後のお楽しみとします。
どうせ冬の間はリールメンテナンスをする時間が沢山ありますからね。
それでは、ベアリング追加カスタムの始まりです。
今回ベアリング追加する箇所は
- スプールの根本 1個
- ハンドルノブ 1個
- ウォームシャフト後部 1個
3箇所です。
他にもウォームシャフト前部、ローターナット部、ラインローラーの3箇所がありますが、ラインローラーは現状の1個で十分でしょう。
追加しても残り2個までとし、合計10個のベアリング、1個のローラーベアリングが良いところです。
スプールブッシュのベアリングカスタム
用意する特殊な道具は、0.89ミリの6角レンチ
これはホームセンターなどにて100~200円台にて購入出来ます。
用意するベアリングは、ミネベアDDL-1680相当サイズになります。
カラーと組み換えたら、元に戻すだけです。
完了。
これだけでドラグが効いた時のスプール回転が良くなります。ドラグ性能が格段にアップしました。
ハンドルノブ ベアリング追加カスタム
ハンドルノブにベアリングを1個追加します。
まずは、コインを使ってキャップを外します。
外してみると、中はグリスに埋もれています。
グリスによるプロテクションですね。
でも、こんなに要るかな?
ハンドルノブは、私の定番商品であるウルクス ミッドエアー B35V に交換します。
使ったベアリングは、ミネベア DDL-950ZZ サイズ相当です。
更に耐食性の高い、こちらのベアリングを使用しました。
撥水グリスを足しておきました。
ウルクスV型のハンドルノブは、ピッタリ指に馴染み、とても回しやすいですよ!
これで純正ハンドルノブは、新品未使用状態での保管となりました。
ウォームシャフト後部 ベアリング追加カスタム
ウォームシャフト後部のベアリングは、内部分解しなくても追加出来ます。
但し、注意が必要な箇所になります。
それは作業中、ギヤが外れないようにすること、若しくは、外れても慎重な作業にて元に戻すことが出来るような自信ある方のみ行って下さい。
構造を良く理解しないまま行うことは、とても危険な箇所です。
初めての方は内部を全分解し、ウォームシャフトの前後を一度にベアリングカスタムする方法をオススメします。
注意がなりますが、ここではウォームシャフト後部だけ、分解しないままにベアリング追加します。
カバーは小さなネジ1本にて固定されていますので、それを外します。
カバーを外しますと、小さな金属プレートがネジ1本にて固定されています。
この周りにも撥水グリスがコッテリ塗られいます。
金属プレートをはずしますと、白色のカラーが見えます。
カラーは、キャップタイプになっていますね。この方が防水性が高まりますからね。
このカラーを外すところから、先程の注意事項が適用です。
気を付けていても、ギヤが外れてしまいます。慎重な作業にて2回程、元の噛み合う状態に戻しました。
ハンドルを付けたままにしているのは、ギヤが外れた時に噛み合わせるためです。
その逆に、ハンドルを付けていることで、ハンドルが回り外れ易くもしています。
カラーと厚みとベアリングの厚みは異なります。ベアリングの方が0.数ミリだけ薄かったため、ワッシャーにてキチンとクリアランス調整しました。
ここに使ったベアリングは、ミネベアDDL-630ZZ相当のサイズになります。
更に耐食性の高い、こちらのベアリングを使用しました。
シム調整に使ったサイズは、タミヤのステンレス材 内径3ミリ外径5ミリ、内径4ミリ外径6ミリのモノ、2種類になります。
回転させたいベアリングの位置が、内径側か外径側かによって、ワッシャーの合わせる寸法を選びましょう。
今回はウォームシャフトに接する内径側をフリーにしたいため、最後端部にベアリング外径側を押さえるワッシャーを1枚以上配置されるようにします。
ワッシャーの取り付け位置は、金属プレートとベアリングの間です。
それは、外径6ミリに合わせて、内径側には接しないサイズとして、内径4ミリ外径6ミリのサイズとなります。
ラジコンショップなどで300円台で購入出来ます。
タミヤのシム調整セットは、厚み0.1、0.2、0,3ミリと揃ってます。別々に買い揃える必用がないため、とても重宝します。
ウォームシャフトの後端は、ベアリングを配置しても出っ張らないため、0.1ミリ厚さのシムとしました。
一度配置して様子を見てみます。
ベアリングとワッシャーが、リールボディーとほぼ面一か少し凹む位になったか?
その状態になっていなければ、ワッシャーとベアリングを抜いて、今度は内径3ミリのシムを何枚か入れ、クリアランス調整します。
これを数回繰り返します。
しかし、中間ギヤが平行溝タイプになったことで、それほどシビアな調整は必要無いのではないかと考えられます。
以前までのスクリュータイプは少しのクリアランス違いによりガタツキが発生しましたが、ここも改善されていると考えられます。
ウォームシャフト後端部が、ボディーより少し凹んだ状態になったら復旧します。
作業を終えて回してみましたが、ビックリするような回転の軽さにはなりませんでした(^_^;)
カスタム前の回転性能がとても良いため、差はあまり感じられません。
しかし、魚が掛かり、負荷を与えた時に差が出まるため、早く魚を掛けてみたくなりました。
あれ?
カスタム前に魚を掛けてないから、その差なんて分かりようもありませんでしたね(^_^;)(^_^;)
その後もベアリング追加について、作業を進めました。
ラインローラーのチタン化も可能です。
ストラディックシリーズは、色々改造が楽しめる機種ですね