現在使用しているスズキの2馬力船外機 DF2 になりますが、インペラ交換してから2年経過します。
その間、釣行25回程度し、エンジン正味の使用時は、とうに200時間を超えました。
排水点検口から出る水の勢いも弱まってきたことから、インペラの磨耗や劣化が容易に想像できます。更に、サーモスタット周りの点検もしていませんので、それらの部品交換することにします。
これら部品は、点検のために分解しますと、ガスケットの交換が必要となります。
毎回分解点検の度にガスケットを購入して、交換したくはありませんので、ホドホドに使って部品交換します。
インペラの交換部品とあわせて、他の交換部品もセットになったメンテナンスキットが、お得になります。
部品番号 17400-97820-000
メンテナンスキット,DF2('06-'11)
3,575円 1 個 小計3,575円
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(※年式によって、メンテナンスセットが異なります)
このキットには、インペラ交換に係る作業に必要な部品のほかに、スパークプラグ、ドレンガスケットなどが入っています。基本的なメンテナンスを、一通り行うことが出来ます。
箱の中を開けると、次の部品が入っています。
部品番号が見え難いので拡大します。
インペラ交換にあわせ、
17415-97J00-000
グロメット、ウォーターポンプケース
198円 1個 も交換します。
- 価格: 1375 円
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インペラ交換作業開始
インペラ交換作業するとき、ギヤオイルは先に抜いておきましょう。
ギヤオイルを抜いたら、船外機を横に寝かしておきます。
プロペラ周りを下に抜きますので、普通に立てていたら、シャフトが抜けません。
シャフトが抜けるだけのスペースを確保出来れば、向きはどの方向でもよいと思います。
頭の大きさ10mmのボルトを2本外します。
前回の組付時に、ボルトにグリスを塗っておきましたため、塩噛みによる固着はありませんでした。
2本外したら、少しこじると隙間が出来ます。
隙間を確認できたら、プロペラ周りを引き抜きます。
外したら、ようやくインペラ周りに到達します。シャフト周りの4本のボルトを10
mmのレンチにて外します。
前回の交換時に、ここのボルトにもグリスを塗り付けておいたことから、取り外しはとてもスムーズに行えました。
ケースを、マイナスドライバーをバール代わりに使って、ガスケットによる固着部を外します。
ケースを持ち上げると、インペラがようやく見えました。
分割した部品を、新旧並べて比較します。
今回は、ガスケットとインペラの交換だけでも良かったですね。
新しい部品を組み立てていきます。
この時、ボルト穴にグリスを塗布しておきましょう。
ボルトにもグリスを塗り付けておきましょう。次回の取り外しがスムーズになります。
ケースを組み立てたら、グロメットゴムを交換しました。
全体を固定している2本のボルト穴にもグリスを少し塗布しておきましょう。
グロメットゴムの周りにも少しグリスを薄く塗っておくと、組み立て時にスルスルっとスムーズにウォーターチューブを差し込むことが出来ます。
ここで最後の難関が待っています。
ドライブシャフトと、冷却水配管(ウォーターチューブ)、ステンレスの棒(シフトロッド)の3本を、それぞれの箇所に入るようにしながら押し込みます。
ドライブシャフトのギヤも噛み合うようにして、入れなければなりません。
プロペラを少し回して、ドライブシャフトの角度を調整しながら行います。
中を覗くと、奥のライトを当てた箇所に、ドライブシャフトを通す箇所があります。
こちらの写真にて、下のシャフトがシフト、写真中央のパイプがウォーターチューブになります。
順番は、一番長いシフトシャフトを差し込んだら、ドライブシャフトを、先程の写真の穴に通します。ライト使い確認しながら行うと確実です。
最後にウォーターチューブを合わせて差し込みます。
最後にドライブシャフトの角度調整として、プロペラを少し回しながら合わせたら、奥まで差し込みます。
ボルト2本にて固定したら作業完了になります。
ボルトにはグリスを塗り付けることをお忘れなく。
最初に戻りますが、この方向に船外機を寝かしておくことで、作業は楽に行えました。
インペラ交換に使った道具は、これだけです。
少ない道具にて行え、コツさえ分かればとても簡単な作業になります。