はじめに
今年の冬にプロペラシャフトのオイルシール交換など行いました。
その際に一緒に交換するつもりでいた箇所があったのですが、小さな部品なので完全に忘れていました。
ギヤケース周りにはオイルシールの他にリングが1箇所使われております。そんなゴム部品を今回交換をすることにしました。
交換作業
船外機スタンドにより立てたまま作業しました。
まずはボルトを2本外します。
するとプロペラ部がスポッと外れます。
そのまま引き抜き外します。
ボルト4本を外し、ウォーターポンプケースを外します。
ウォーターポンプケースをシャフトから外しひっくり返すと、今回の交換部品であるシフトロッドのOリングが現れます。
シールリムーバーを使い、Oリングを外します。
細いマイナスドライバーなどでもOリングは外せますが、アストロプロダクツなどで販売されるシールリムーバーを使うと、更に外しやすくなります。無くても外せますが、有ると便利な道具ですね。
しかし、マイナスドライバー先端部を少し丸く削り、曲げるだけで簡単に出来そうなものではあります。
Oリングを新旧見比べてみました。
10年使用し外したOリングは少し硬化しており、丸型でなく四角っぽくなっておりました。
写真左側が使用したゴムです。ギヤオイルが歪に付着しているのは一部変形していたからです。
交換しておいて良かったですね。
Oリング交換作業は、ここからは組み戻すだけとなります。
因みに使用したOリングの部品番号と、サイズは写真に写るステッカーに記載があります。
他に注意すべき点があります。
ウォーターポンプケースパネルのガスケットは、一度緩めるとズレますので、ギヤケースのシールの役目を果たさなくなるリスクのほうが大きくなりますので、新品に交換したほうが無難です。
ですので、このOリング交換はインペラ交換と一緒に行ったほうが、とても作業的にも効率的ですね。
加えてインペラは欠損などありませんでしたので、もう暫くは使えそうです。
最後に
昨年から進めてきたゴム部品交換作業が、また一つ完了しました。
交換しなかったインペラについては、来年までには状態が良かろうとインペラ交換する予定でいます。
海に出る前にお祈りするくらいなら、事前にメンテナンスしよう!がモットーです。
そうそうサーモスタット部も開けてみたところ、またヌルヌルしたゼリー状の物質が生成していました。ソルトアウェイの希釈水を流し込んでおきました。
これが私流の神頼みに代わるメンテナンスですね。
神に頼んでみたところで、機械の状態は全く変わりませんからね。