目次
はじめに
7月3連休初日、シーズン途中にトラブル発生した船外機整備をすることになりました。
先日の釣行時、船外機エンジン冷却水ラインのトラブルが発生しました。エンジンの燃焼熱が冷却されないまま運転を続けたことで、排気ラインの一部がオーバーヒート気味になってしまいました。
走行中に焦げた匂いがしたので、エンジンカバーを開けてみたら・・・ヤバイ熱々
急ぎ飲み水をかけてみたら、ジュ~っと💦
まず焦げ臭いニオイの原因を見てみると?
何と!スイベルブラケットのステアリングブッシュがドロドロに溶け出してました。
水をかけたことで溶け出しダレた状態で固まってしまいました。
そして、クラッチレバーのシャフトブッシュもドロっと溶けてました。
早く気がついたため、エンジンが焼け付くことなく、使用出来ました。
その後は、海水をシリンダーヘッド部にかけながら手動水冷式エンジンとして移動しました😁
もう少し風が強かったら、漂流し笑えない状態でした。
今回はそんな溶けてしまったプラスチック部品交換の記事になります。
クラッチレバーのシャフトブッシュを交換する際、ドライブシャフトハウジング部を分解することになります。滅多に点検しないエンジン下部のクランクシャフトオイルロアシール部を開けてみることにしました。これまで一度も点検したことないため、オイルロアシールを外して、どんな状態なのか?一度外すことにしました。外したオイルシールは再使用出来ませんので、必然的にシール交換となりました。
さらにウォーターチューブグロメットゴムも焼けてしまっていたため交換しました。
部品交換
ステアリングブッシュ交換
まずは一番目立つ破損箇所であったスイベルブラケットのステアリングブッシュを交換しました。
新品と比べると、このドロっと感はヤバイですね
こよ溶けたブッシュの横にあるゴムもついでに交換しました。
前オーナーが使用していたことから以前からゴムがヘタレてました。私の使用法ではステアリングを固定する事はないため、ゴム交換は必要ありませんが、部品代440円だったので交換しました。
クラッチレバーシャフトブッシュ・ウォーターグロメットゴム交換
次にクラッチレバーのシャフトブッシュを交換しました。
ボルト4本外すとクラッチレバーのシャフト部が現れます。
開けてみると、予想通りの塩塩まみれ!
ここがクラッチレバーシャフトブッシュが溶けた箇所です。
ドロっと
そして、クラッチレバー周りも塩まみれです。
この分解にて、ウォーターグロメットゴムが一緒に現れます。
ウォーターチューブグロメットゴムも焼けてカチコチになっていましたので、今回交換しました。
このゴム部品は、オフシーズンに交換するつもりで部品購入していましたが、時間がなく後回しとなっていました。
ガスケットがこびり付いていますので、スクレーパーを使い削ぎ落としました。
クラッチレバーシャフトブッシュの交換に戻ります。構造はとてもシンプルです。
しかし、ここのピンがなかなか抜けなくて、とても大変でした。
この溶けたプラスチック部品の購入ですが、パーツカタログの図と品番が一致してなくて、全く理解出来ませんでした。
が、部品的にはあってそうなので挟み込むようにして取付ました。
クランクシャフトロアオイルシール交換
このオイルシールを交換するのは、さらに奥におるオイルシールが焼け付いて即交換するべきか?を、まずは見てたかったからです。
アンダオイルシールプレートを外すと、今回交換するオイルシールが現れました。
オイルシール外周部が固着しおり、なかなか外せませんでした。破壊させるつもりで、力づくにて外しました。
外してみたところギョギョ!
なんじゃこりゃ!
サビとものすごい塩まみれ?
表面は良かったのですが、エンジン側の裏面は何とも酷い!
部品番号:59295-97J20-000
クランクシャフトロアオイルシール
状態を見るため交換しましたが、シール1000円なら安いものでしょう。知れて良かった。
今回交換したロアシールのさらに奥にあるエンジンオイルシールは、そろそろ交換時期だと確認出来ました。
今年の冬でも交換しようかなと思います。
このオイルシール交換するなら、エンジン全バラシする覚悟が必要ですね。
追加作業
エンジンを海水にて冷却した際、キャブレター周りにも海水をかけてましたので、念の為キャブレター内部を確認してみました。
やはりキャブレター下部には塩分の塊が見られ、除去したあとキャブレター内部をクリーニングしておきました。
していなかったら、海上でまたトラブルになるところでした。
最後に
海上で動力を失いましたが、単に船外機へのダメージのことではありますが、あわせて精神的なダメージもかなり受けました。
次またトラブルにあわないよう、メンテナンス続けていこうと思います。
そもそもオーバーヒートに至った冷却ライントラブルの原因は、塩の塊詰まり?でした。アルミの針金を冷却ラインに差し込んだ時に、グリグリっとした感触があり、その後貫通しました。
ソルトアウェイ処理とエアブローを混ぜ、再発防止していきます。