リールメンテナンスと言っても、分解して各所にグリスアップしたり、汚れが酷いなら洗浄してグリスアップ、部品がダメージを受けているなら交換するなど、選択肢は沢山あります。
交換部品をストックしているわけではないので、容易に部品交換は出来ません。
まずは分解して劣化した箇所や、破損した箇所が無いか、交換部品が無ければ汚れ具合によってグリスアップだけか、洗浄しグリスアップするかの2択が、すぐに出来ることです。
点検し不良部品が有れば、釣具店で部品注文し、到着してから交換するだけです。まあ、サンデーメカニックとしては十分なレベルでしょう!
ここで、グリスアップのことにクローズアップします。
特にボールベアリングのことなのですが、グリスアップや洗浄した後にグリスアップすることなんて、普段行いません。
むしろ、グリスを抜いて回転が軽くなるようにするチューンばかり行ってきましたから。
また、ミネベアの高精度なのに安価なボールベアリングを購入できますので、悪いと思われるようなベアリング箇所は直ぐに交換してしまいます。
それがそれが、最近、超音波洗浄装置(入れ歯用)を購入したものですから、ボールベアリングを洗浄して、グリスアップしたくなる訳ですよ!
ボールベアリングと言っても、両端シールされた状態(ベアリングの記号では、主にZZと表記されています。)のものに、グリスアップはなかなか出来ません。
シールされたボールベアリング内部にグリスアップしたい場合、グリスを少量のオイルで溶かして、ドロドロにして漬け込む方法もあります。
その方法は、所詮ベアリングシールに付着したものが、ボールに極僅かな量が付いてボールを回して馴染ませているだけ。
薄いグリス膜でも、十分な効果ありますけど。
または、オイル多めにして漬け込みます。主成分のオイルがよく馴染んでいきます。
ほぼオイルですけどね。
シールを取り外し、塗り付ける方法もあります。
そんなグリスアップしにくい、シールされたボールベアリングなんですが、100円ショップで販売される商品で、グリスアップに使えるものを紹介します。
巷ではアルミ材を削り出した、グリスアップ用の道具が販売されてますが、それと原理は同じです。
プラスチックの注射(厳密には、コスメティックコーナーで販売される、詰め替え用のもの)です。
この注射シリンダーの中にグリスを入れて、ベアリングはグリスの中に埋没させて、空気を抜きながら圧力をかけること。
注射器のピストンを押すと、空気が圧縮されます。その時、ベアリングのボール回りの空気も縮みます。縮んだ分だけグリスが内部へ入り込みます。
こらを何回か繰り返しながら、ベアリング内部へグリスを入れ込んでいきます。
注射器のシリンダーの容量に応じて、一度にベアリング数個へのグリスアップが行えますから、効率よく行えます。
余分なグリスは、クリーム受けの容器に入れ再利用します。
または、漬け込み用に使用します。
太さの異なる注射容器は、ベアリングの大きさや、数に合わせて変えます。
1台のリールに荷重が掛かりやすいメインギヤのせいぜい1個か2個しか、グリスアップしませんでしたので、はみ出したグリスは捨てまくってきました。
今年の冬は、複数台のリールメンテナンスを計画するので、グリスの無駄使いとならないようリサイクルしつつ、グリス圧入しようと思います。
コスメティック用品を3点も購入したときに、女性店員からは目も合わせて貰えませんでした。
きっと違った目で見られていたのだと思います。
何回もあることではないですし、人からどう思われようが知ったことではありませんよ。
メンテナンスの為なわけだし!胸はっていきましょう。