使用している2馬力の船外機ですが、エンジン冷却に水を用いる水冷式タイプになります。
インペラがポンプとなり、水を吸込み圧力を上げ、エンジン周りのラインへ供給され、冷却に使われた後、外部へ放出されます。
そのように放出される冷却水ですが、前回の釣行と時に、その勢いが衰えてきた?と感じられました。
勢いが衰える原因として考えられるのは、もうインペラの摩耗劣化?冷却水ラインの詰まり?それとも、慣れからくる気のせい?
まずインペラですが、半年ほど前にインペラを交換してあり、まだ問題はないと思われます。
そして、 冷却水の温度管理をしてくれるサーモスタットも、新品へ交換したところになります。
このサーモスタット交換した際に、冷却水ラインの塩詰まりがみられました。
しばらく気にもしておりませんでしたが今回の件で、そろそろ塩詰まりを気にかけたメンテナンスをしておかなくては?と考えるようになりました。
そこで今回は、冷却ラインにコビリついた塩抜き作業をしておきました。
船外機の塩抜きと言えば、やっぱりコレ!
ソルトアウェイ!
内容量が約1Lのタイプ 3200円 + 送料約800円にて、ネオネットマリンさんから購入しました。
他の商品と一緒にまとめて購入しても送料は同じなので、今後のメンテナンス用パーツも一緒に購入し、ストックしておきました。
容量の大きいタイプのほうが、もっとお得に購入出来ますね。
一番塩抜きをしたいのは、インペラ〜サーモスタットまでのラインになります。
まずは、冷却水の吸込口側を塞いでおきます。
塞ぐと言っても、完璧な止水ではなくて、液が浸るようにしたいだけです。
軽く塞ぐだけなので、100円ショップで販売されるジェルパッド(エラストマー樹脂)を購入してきました。
このジェルパッドは、家具などの下に入れて地震時の耐震性アップさせる商品になります。
あわせて、隙間洗いに便利な小さなブラシも購入しました。
まずはジェルパッドとテープを使って、両側の吸込口を塞ぎます。
次、ここの栓も塞ぎます。
爪楊枝のようなもので塞いだほうが、作業的には早かったかな?
この他にも穴にはテープなどで塞いでおきます。
排気口は、消しゴムをテーパー状な切って押し込んでおきました。
次に、スターターを外します。
スターターを外したら、次にサーモスタットの蓋を外します。
蓋を開けると、半年間ですでに塩がかたまってきており、触感がトロトロ、ドロドロ、カチカチな箇所がありました。
サーモスタットを外し拡大すると、こんな感じ
外したサーモスタットは、ソルトアウェイに浸しておきました。
今回使用した量ですが、稀釈し作成したのは500mlになります。濃度は高めの20%
あとはこれを上から流し込むだけ。
メーカーのホームページなどからは、エンジンをかけてフラッシングするのが一般的な方法なのでしょう。
でもサーモスタットは温度が上がらないと開かないため、流れ的にはデッド部となります。
長くアイドリングしないとサーモスタットは開かないので、逆にデッド部からソルトアウェイ溶液を流し入れ、充満させる方法としました。
このまましばらく放置しておき、固まった塩が柔らかくなる、または溶け出すのを待ちました。
しばらく放置したあと組み立て、ソルトアウェイ液が内部に残った状態で更に1日。
エンジンをかけ、水にてフラッシングし作業完了としました。
この汚れ具合だと、あと何回か行わないと完全に塩抜き出来たとは思えませんね。
もっと早くメンテナンスしておくべきでしたね。
私のように数年間使用した船外機なら、同じような状態になっているかもしれませんね。
海上で船外機の動力を失い漂流する前に、気になる箇所は徹底的にメンテナンスしておきたいですね。
後悔したくないですから。
そう言う私も漂流する可能性がありますので、今後も気を付けてメンテナンスしていきます。
【追記】
プロペラシャフトハウジングを抜き取り、インペラ出口のウォーターチューブ端部をゴム栓で塞ぎ、上からソルトアウェイを注ぎ入れ、数日間放置した方が、より効率的な塩抜き作業が出来ました。
塩の塊が剥がれ落ちサーモスタット周りに堆積することがありますので、水洗したあとに何度か点検をした方が良いです。