目次
- はじめに
- ローターナット計測とボールベアリング選定
- プラスチックカラーの選定
- 20ストラディックSW4000へ取付け
- 20ツインパワー4000へ取付け
- ローターナットボールベアリング追加方法のまとめ
- 追記
はじめに
自分が所有する20ストラディックSW4000と20ツインパワー4000には、ローターナットにカラー(滑りを目的としているため、性能的にはベアリング)が入っているだけで、ボールベアリングまでは入っていません。
魚が掛かった時に、このローターナット部品周りには大きな負荷が掛かるのですが、ここがボールベアリング化したら、回転を軽くすることが出来るはずなのです。
上位機種のパーツを組み込んで、ハイお終いではなく、より安価で確実そうな追加方法を考案してみようと思います。
因みにシャフト太さ4.5mmであるシマノ4000番台とC5000番台のリールを対象としています。
20ステラSWのパーツ供給がされる前に記事にされ、不可能とされている方もおられますが、以下のようにちゃんと装着出来ることを確認しました。
ローターナット計測とボールベアリング選定
ローターナットには何かしらのボールベアリングが入りそうなサイズ感じです。
では寸法を測ってみます。
外径10mm内径6mm厚み3mmのベアリングが、スッポリ入りますので、ローターナットの内側は10mmになります。
外径10mmのベアリングが入ると言うことです。
では、この内側の深さは?と気になるので、
デプスゲージにて測定してみました。
このローターナットの深さは、ほぼ4mmかな?少し足りないかな?
ローターナットの寸法から、内径5mm外形10mm厚さ4mmのボールベアリングを取り付けてみることにしました。
ベアリングとローターナットを組合せてみると、ほんの少しだけ飛び出しましたが、まぁ許容範囲でしょう。
とりあえずベアリングサイズはこれで良しとします。
プラスチックカラーの選定
取付けたベアリングの内径が5mmに対して、シャフト径は4.5mmになります。
この隙間0.5mmを埋めるようなカラーあったかな?
う〜ん、どこかで見たような?
取付けたような?
そうそう思い出しました〜!
ストラディックSW5000のローターナットベアリング追加チューンをした時、ステラSW5000のパーツを使いましたよ!
その時に使用したカラーが今回の欲しい寸法だったはず!
こちらはステラSW5000、6000番台のローターナット部品になります。
この中でプラスチックカラーとベアリングシールゴムのみが欲しいパーツとなります。2つ合わせても値段は500円以下と安価です。
因みに15ツインパワーSW5000も同じパーツを使用しています。
20ストラディックSW4000へ取付け
では部品が揃ったところで取り付ける前に、ローターナット部周りのパーツを並べて比較してみます。
ボールベアリングとカラー、ローターナットを組立てると、こんな感じになります。
カラーの長さが1mm短いのですが、まあ問題ないでしょう。
ステラSW5000のベアリングシールゴムですが、とても複雑な造りをしてます。外周部が少し盛り上がった形状なので、ベアリングとの段差を覆い被さるようにして、綺麗に収まりました。
因みにオレンジ色のシールゴムは全てゴム素材でフニャフニャです。そんなゴムシールにてベアリングを覆い被すと、密着しすぎて、ベアリングの回転を抑制してしまいます。
今回の組合せであると、ステラSW5000、6000に使われるベアリングシールを使った方が無難なカスタムと言えそうです。
このローターナットを、実際にストラディックSW4000に組み込んでみました。
ステラSW4000などに使われるローターナットとストラディックSW4000等に使われるローターナットでは、ローターに当たる(収まる)箇所の形状が少し異なるのですね。
写真の左側がステラ、右側がストラディックやツインパワーなどに使われているパーツになります。
取付部の座面形状と、ローターナットの形状が一致する純正パーツの方が、ローターが樹脂製であるストラディックにはいいのかな?との判断しました。
この組合せにて取り付けてみましたが、回転は問題なし!
因みに、さらに回転が軽くなるようベアリングはオイルに浸した仕様にしております。
結局、ストラディックSW4000へステラSW5000のパーツを取り付けることにしたため、ステラSW4000のパーツを外しました。
この後、さらにベアリングサイズなどの組合せを変更しました。
20ツインパワー4000へ取付け
先に外したステラSW4000のパーツですが、金属製ローターである20ツインパワー4000に取り付けてみることにしました。
こちらも、取り付けに問題なし。
回転も問題なし!
ローターナット先端部の形状と、ローター側の形状が少し異なりますが、問題無いでしょう。
今回のローターナットベアリング仕様を2台のリールにて、長期間使用して試してみることにしようと思います。
ローターナットボールベアリング追加方法のまとめ
シャフト太さ4.5mmのシマノ4000番台リールのローターナット周りにボールベアリングを入れる方法として、現在考えられる方法は2通りとなりますかね?
写真の左側がストラディックやツインパワーに使われているパーツで、外したパーツとなります。
写真の中央が、ストラディックやツインパワーに付けられているローターナット + 内径5×外径10×厚4サイズのボールベアリング + ステラSW5000のベアリングシールとプラスチックカラーによる仕様
金額的に1000円程度になります。
要するに、シャフト太さ4.5mmとボールベアリングの内径5mmを埋めるプラスチックカラーを、SWシリーズ5000番台6000番台に使われるパーツを使った改造です。
写真の右側は、ステラSW4000の部品となります。金額的に3000円程度のカスタムとなります。
要するに、シャフト太さ4.5mmとボールベアリングの内径6mmを埋めるプラスチックカラーを、SWシリーズ4000番台に使われるパーツを使った改造です。
結論としては、写真中央の仕様が、コストと回転性能の面から最適かな?と思います。
1000円程度でローターナットのベアリング追加が出来るなら、十分でしょう!
あくまでも部品流用となりますため、取付けや耐久性につきましては、自己責任の範囲となります。
追記
もう1通りの方法を考えていましたが、今回の改造にて満足したため、そこまで追求するつもりはありませんでした。
が、自己満足度が少し低く、どうも納得いかなかったため、この後直ぐに別の組合せを試してしまいました ワハハハ
結論としては、別の組合せでも可能でした。
しかも綺麗な形での取付け方法となりました。
詳細な取り付けは、別の記事としてあります。
20ツインパワー4000のローターナットベアリングは、さらなる改良が2回加えられることになりました。
ローターナットボールベアリング追加の方法ですが、最終的には上の記事の方法に落ち着くこととなりました。
試行錯誤しながらも、最適解を見つけられました。