今日もリールのメンテナンスとして、分解し、パーツ全ての脱脂洗浄とグリスアップしました。
今日の作業物は、バイオマスターSW5000PG になります。
昨日分解したエクスセンスBBとほぼ部品形状が同じであるため、分解作業はとても簡単♪
分解図なんて必要ありません。
デントヘルスの槽へ、グリスにまみれたパーツをポイポイ入れ、どんどん分解を進めます。
全分解までは30分位で出来ますよ。
分割した後の写真
ギヤやベアリングなどのパーツは、デントヘルスによる超音波洗浄をし、乾燥させます。
逆に組立工程と、グリスアップには時間がかかります。
オーバーホール作業全体で2~3時間かかります。
効率よくオーバーホール作業行うには、洗浄工程を効率良く行うことです。
超音波洗浄機と洗浄油による脱脂洗浄が、頑固なグリス汚れを溶かし落としてくれます。
超音波洗浄購入以前までは、速乾性のパーツ洗浄スプレーで吹いて、ブラシで擦り、またスプレーで吹き飛ばしを繰り返し、リール1台のオーバーホールで洗浄スプレー1本を使うようなこともありました。
超音波洗浄装置を使っても、パーツ洗浄スプレーは、最後の仕上げの脱脂に使用しますので、ゼロにはなりませんが、以前と比べて3分の1以下の使用量となりました。
あと数台のリールをオーバーホールしたら、超音波洗浄機(デントヘルス)の購入代より、パーツ洗浄スプレー代削減の方が上回るため、購入して良かったことになります。
(コ・ス・パ良しって、言いたいだけ!)
今回は洗浄油として、灯油を使いました。
洗浄油としてチェーンクリーナーは、とても臭いし高価なので、灯油でいきます。
手に入りやすいし、より安価ですしね。
全部まとめて洗浄したので、作業効率は上がったのですが、ちょいとした失敗もありました。
洗浄したゴミが下に溜まり、それをボールベアリングの内部に混入させてしまいました。
後で、ベアリングチェックした時に判明し、再度洗うこととなりました。
対策として、茶濾し(ちゃこし)フィルターを、この後、100円ショップへ買いに行くことになりました。
金網により浮かせる作戦です。
超音波洗浄する槽の内径は7センチなので、大概の茶濾しフィルターは入りますからね。
余談ですが、ベアリングチェックには、専用工具でなくても出来ます。
尖らせた鉛筆でも、センターポンチでも、コーキング材注入ノズルの先端でも、テーパーがついたものなら何でも良し。
ベアリングの内側を、そのテーパー部に入れ、指で回してみて引っ掛かりがないか確認するだけ。
ゴミや錆びなどがあるとゴロゴロと感じます。何も無ければスムーズに回ります。
完全に脱脂した後に行うと、分かり易いと思います。
ボールベアリングを脱脂した後には、グリスアップするのですが、私はプラスチック注射器を使います。
注射器の中にグリスとベアリング、グリスにてサンドイッチし、ピストンで押します。
内部の空気を抜いたら、先端部を指で押さえて蓋をします。
ピストンを押して、グリスをベアリングに押し込むようにします。
これだけでシールしたベアリングの内部に入っていきます。
空気をちゃんと抜かないと、グリスはベアリング内部へ入りませんからね!
専用工具の方が効率いいんでしょうが、何度も行わないからこれでいいんです。
安価でも目的は果たせますから。
注射器の便利なところは、ギヤ回りのグリスアップに使えます。ギヤを回しながら、少量を連続的に出せるためです。
他にも細かなところへのグリスアップに使えます。
もちろんベアリングへの圧入に使った余りのグリスを使います。更に余ったグリスは、クリームケースに入れて次のメンテナンスに使います。
注射器とクリームケースは、安価で大変便利なので使ってみて下さい。
オススメします。
こんなリールの分解が出来るのは、ダイワのマグシールドのようなものがないからです。
私がシマノのリールが好きな理由は、この分解出来ること、更にはベアリングや交換が容易に行えるからです。有難い。
機械部品に一生変わらない回転性能なんてあり得えません。金属は必ず磨耗するし、グリスだって劣化します。
メンテナンスは必ず必要になります。
リールのメンテナンスも趣味の一つとして楽しむことが出来た方が、2倍楽しめます。
それができなくなるマグシールドなんてものは、欲しい人だけのメーカーオプションにして欲しいですね。
最後はなんとも後味の悪い、シマノ好き、ダイワ嫌いの記事にしてしまいました。
リールの分解を趣味とされる方はきっと、圧倒的にダイワユーザー以外の方だと思いますから、個人の感想を述べておきます。