今年も残り少なくなりました。
釣行について、気温も水温も低くなってきましたので、そろそろオフシーズンなのかな?
イヤイヤ、まだチャンスがあればもう一度海へ出たい!
と思っていますが、天候には勝てませんので、ここからは一年間使用したリール達をオーバーホールしていこうと思います。
中でも一番使用したライトジギング用リールとして使用したストラディックSW4000の状態から確認していこうと思います。
リールを分解する前に必要な準備ですが、分解したパーツや工具などを置けるスペースを作る環境整備からになります。
スペースを準備出来たら、ステンレスバットなどの受け皿や、グリス、工具類を準備します。
今回も入れ歯用超音波洗浄デントヘルスを使用
この準備だけでも一仕事ですね。
ここから、ようやくオーバーホールしていくことになります。
まずはスプールから
ぱっと見は綺麗そうでしたが、開けてみると
意外とドラグワッシャーが汚い
そこで、スプールも全バラシすることに
さらに開けてみると、塩が付着し固まった箇所が一部見られました。
これまで、しっかり洗ってきたつもりでしたが、もう少し気をつけて洗わなければいけませんでしたね。
オーバーホールについてはカーボンドラグワッシャーにドラググリスを塗付けて組立てたら、スプールのオーバーホールは完成です。
このスプールは、グリスアップよりも、塩の付着固着箇所をちゃんとクリーニングすることのほうが重要だと思います。
ドラグノブのゴムシールに、シリコングリスを塗付けておきました。
ハンドルのオーバーホールになります。
ウルクスのハンドルノブに変更していますので、純正品と異なりますが、オーバーホール作業は同じとなります。
大きめなワッシャーなどを使い、キャップを外します。
外してみると、ここでも塩と汚れ付着が見られました。
もっと重要なベアリング汚れですが、アウトかな?位に汚れと塩カミが見られました。
超音波洗浄した後、船外機用ギヤオイルに浸してから組み上げてみました。
今回は柔らかめのグリスではなく、粘性の高いギヤオイルとしてみました。
その後、ハンドルノブを組み上げて回転させてみましたところ、とても良い感触でした。
リール本体のベアリングリフレッシュは、今回はギヤオイルにしてみることにしました。
このローターナット部には塩ガミが少しあり、錆も薄っすらと出ていました。半年に一度位こまめなメンテナンスが今後必要と思われます。
ローターナットを外したら、ローターを抜き外します。
外せる部品を外していきます。
パーツクリーナーで軽く吹付け洗浄したら、乾燥させ、バンタムオイルを軽く注油しておきました。
カバーを外し
ボディー横のビスを外します。
これでボディーが左右に分割出来ました。
メインギヤを外し、損傷が無いか見てみましたが、綺麗な状態でした。
1年前、このメインギヤに塗り込んだゾイルのグリスはいい仕事していました。
ボディーに取り付けられたベアリングを外し
超音波洗浄してギヤオイルに浸しておきました。
ここにはベアリングを外すとクリアランス調整用のシムが何枚も入っていますので、取り扱い注意箇所です。自分のリールには5枚入っていました。
全バラシ、脱脂まで行ったら、ここからグリスアップし組立てに移ります。
単に全て同じ粘性が高いグリスを使っては回転が重くなるだけとなります。
粘性の低いリール用オイル、そして粘性が更に低いバンタムオイルなど使い分けながら行わないといけません。
分解から組み上げまでに要した時間は3時間。
楽しい事はあっという間でした。
オーバーホール後にハンドルを回転させた感触は、とてもしっとりと滑らかで、軽い!
ガタつき少ない良いタッチとなりました。
写真撮影と記載忘れてましたが、ラインローラー部のオーバーホールは必須です。
どのパーツよりも塩ガミがしやすい部位になります。自分のリールは塩カミしかけてました。
ハンドルとラインローラー部は、一年間に2回以上のオーバーホールをした方が良いと思います。