船外機のメンテナンスを、ここ最近進めております。
今回はキャブレターのオーバーホールを行います。
アイドリング調整ネジを緩めておきます。
チョークのロッドを外し、エアインテークサイレンサに繋がるブリーザホースを外します。
燃料コックを締め切りを確認したら、燃料ホースを外します。ホースは、マイナスドライバーを使い、抜ける方向に押しながら外します。
エンジンロアカバーを止める4本のボルト(10mmサイズのレンチ)を、少しで外れそうなところまで緩めます。
エンジンロアカバーが、少し下がりますので、キャブレター固定ボルトを外しやすくなります。
キャブレター固定ボルトは、8mmロングタイプのソケットレンチにて外せます。
キャブレター固定ボルトを緩めると、キャブレターが外せます。
キャブレターが外せましたら、ここからが内部分解開始となります。
キャブレターを外すまでは、写真の工具5本だけで外せます。
キャブレターのフロートチャンバー(カップ状の下側のパーツ)を、10mmサイズのレンチにて外します。
このガスケットが、劣化していましたので、バイク用品店からM8用ドレンワッシャーを購入してきました。3個入りで、値段は税抜き350円です。ネット販売にて、送料を考えるとリーズナブルです。
肝心なサイズなんですが、大きさを比較しましたが、同じサイズになります。
単なるシートガスケットではなくて、アルミワッシャもサンドイッチしてあり、複雑な構造しています。
バイクの整備も行っていますので、そんな知識は、ここで少し役に立ちました。
フロートチャンバーを開けると、僅か2ヶ月ほど前にも清掃しましたが、小さな異物が複数見られました。
なぜ(^_^;)
メインノズル、メインジェットを外します。
メインノズルまで外すのは久しぶりになります。
異物が周りに付着していました。
今回、キチンと清掃して良かった!
走行途中にたまに、コポコポとキャブレターにて霧状にならずに、不完全燃焼しながらエンジンストールすることがありましたので、コレが原因だったのかもしれません。
今回のキャブレターオーバーホールの最大の目的は、このニードルバルブを更新することです。
フロートのピンを抜く前に、とても細いバネがありますので、先端の尖ったピンセットにて外しておきます。
外したバネは、先のメインノズル、メインジェットの写真に載せていますが、とても細くて小さい部品になりますため、取り扱いは慎重に行う必要があります。
ピンはとても固く入っていますため、ピンポンチ等にて、後ろから押し出すようにして軽く叩いて抜き出しました。
この作業は、とても苦労しました。
ニードルバルブは、新旧並べて比較します。
写真の右が新品、左が中古品になります。
先端部のすり減りはありませんので、まだ使える範囲です。
が、一度も交換したことのない部品ですので、ここで交換としました。
キャブレターを組み上げたら、船外機に取り付け、付帯のパーツを復旧したら組み上げ完成となります。
最後にバケツに水をはり、試運転をしてアイドリング調整をします。
何度か空ぶかしし、調子を確認したら完成となります。
この確認を怠ることは、とても危険なことです。
必ず確認しましょう!
【追記】
この後も半年~1年以内にキャブレターオーバーホールを何度も実施してます。
作業時の記録も残していきますので、参考になれば幸いです。