年末年始の冬休みにて、船外機のキャブレター内部をクリーニングしました。
2馬力とは言え、船外機の動力が無ければ、海上の波風や潮流には勝てません。とても役に立つ船外機ではありますが、デリケートな装置であるキャブレターについては、日頃からクリーニングなどのメンテナンスが必要になります。
メンテナンスを怠り、海上でエンジン停止するトラブルには遭いたくありませんからね。
新年の願掛けや御守り、神頼みするくらいの時間があるなら、自分で出来る事を一つでも行うことの方が、すご〜い立派な御守りになりますからね。
それではオフシーズンに行うべきメンテナンスをしばらく行っていきます。
最初に行うメンテナンスはキャブレターになります。
キャブレターの構造が少しでもわかるように、細かく写真を掲載しておきます。
キャブレターの構造が少し分かれば、自分でもメンテナンス出来るようになると思います。
まずはキャブレターを外します。
キャブレターの取り外しについては、以前に掲載してありますので、ここでは割愛させて頂きます。
フロートチャンバーを外し、内部の汚れ具合を確認してみます。
それにはキャブレター下部にあるボルト(10mmスパナなどにて)を外します。
ボルトを外せたら、チャンバーが外れます。
内部は綺麗な状態でした。夏場に一度クリーニングしたからだと思います。外部には塩が付着し、少し錆が浮いてました。
チャンバーを外しますと、フロートが現れます。
フロートは外さなくてもクリーニング出来ますが、後に超音波洗浄をするため、今回は外しました。
フロート部品を外す際に、ピンを抜き取るのですが、髪の毛より細いバネを無くさないよう、気をつけて下さい。
ラジオペンチでグリグリしながら、後ろからは押し込み、抜き取ります。
これが結構大変な作業になります。
フロートを外したら、ニードル先端とニードル先端が接触する箇所を点検します。
ニードルは1年前に交換したため、先端に摩耗した箇所は見られませんでした。
次にジェットを分解します。
ちょうど良いサイズのマイナスドライバーにて回して外します。
このジェットニードルも夏場にクリーニングしたため、とても綺麗な状態でした。
ここからはキャブレター上の蓋を外すために、干渉する部品を分解します。
ここまで分解しなくても、上部の蓋は外せますが、今回は超音波洗浄するため出来る限り部品を分解しておきました。
蓋を留める4本のネジを外します。
すると、蓋が外せます。
が、スロットルを全開側に回さなければ、蓋は外せません。
蓋を外したら、内部のネジを一つ外します。
ネジを外すと中には小さなジェットが取付られています。
拡大すると、32番の刻印が見えました。
このジェットを外す為の先端が細くて長いマイナスドライバーが手元に無かったため、分解は諦め、まとめて超音波洗浄することにしました。
次回開ける時までに、軸太さ3.5mmのマイナスドライバーを購入する事にしました。
まずはダイソーの3mm軸ドライバーで試してみたいと思います。
小振りな槽なので、キャブレターの半分づつとし洗浄しました。
さらに洗浄力を上げるため、熱めの温水を使いました。
クリーニングした後、水分わエアーダスターにて吹き飛ばし、乾燥させます。
エアーダスターが無ければ、缶スプレータイプのパーツクリーナーにて吹き飛ばし、乾燥させたらクリーニング完了です。
ここからグリスを塗りながら組立てていけば、キャブレター洗浄の完了になります。
本体に組付け、試運転したらすべての作業完了となります。
クリーニングしたらと言って完璧ではありません。組立てる時の不具合などでエンジンが掛からないこともあります。試運転は必ず行いましょう。
何事も確認が大切です!
パーツクリーナーの洗剤として、ドロドログリス汚れなら、エーゼットの液体タイプのような石油類
比較的サラサラした汚れなら、粉末タイプなどでも良く落ちます。