分割ボート釣りブログ

東京湾内房付近にて、分割ボートを使ったライトジギングを楽しんでいます。艤装品製作のため沢山の道具や材料を購入ますので、それらを家庭へ還元するDIY作業も行います。また、海だけではなく、流れ込んでくる川の調査と称する登山も行います。そんな内容を記録するブログになります。

20 ストラディックSW 5000PG ローターナット ベアリング追加 (後編)

はじめに

20ストラディックSW5000のローターナットに、ベアリングを追加しようと考え、勢いで始めた改造でしたので、案の定、試行錯誤しながらの作業となりました。

途中で作業中断したこともあって、前編はグダグダな内容になってしまいました。 

 

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今回も前編に続きグダグダになりそうです。

 

ローターナットにベアリングは、果たして取り付けられたのでしょうか?

 

おさらい

まずは、前編のおさらいから。

スプール受けとリテーナーまでのクリアランスが、2ミリあると見込んで突き進んだ前編でしたが、購入してきた厚さ2ミリのワッシャーを差し込んでみたところ、アレ?

入らないぞ!

 

そのクリアランスは、ギリギリ足りないように感じました。

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と言うことで、計画変更をすることにしました(^_^;)

こうなったら、クリアランスを確保する分だけ、ローター側に追い込むことにしよう!

ってことで、

ローターには、Φ12ミリ、深さ0.5ミリの溝を掘ることにしようとしました。

 

以上が、前編までのおさらい。

 

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後編スタート

ここからが、後編になります。

 

出来る限り最小限の溝加工にて納めたいので、もう一度部品寸法を取り直し、加工寸法を決めることにしました。

 

寸法取りしながら比較していると、ふと、イケると踏んだ数値を思い出しました。

すっかり忘れていたことに気付きました(^_^;)

 

ボケてきましたね(笑)

 

それは、こんな大事な数値だったんです。

20ストラディックSW5000 のリテーナーの厚みは、5ミリ。
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対して、13ステラSW5000のリテーナーの厚みは、4ミリ。
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と言うことは、ステラSW5000のリテーナーなら、スプール側に2ミリ出しても干渉しないのでは?と言う結論です。

その根拠は、リテーナーの厚みの差1ミリと、スプール受けとのクリアランス1ミリ以上あるから。

ギリギリとなるかもしれないが、入りそうだという結論だったはずでした。

 

それを同じ厚さとして扱い、ストラディックSWの隙間にワッシャーを差し込んだところ、入らないぞってことになり、焦った訳です。

ヤバイ、ド忘れしてました😭💦💦

 

寸法を取り直しながら、思い出した訳です。

メモ書きしておけば直ぐに見直せたのですが、このブログ用に撮影した写真に頼ってたばっかりに起きた失敗です。反省してます。

スマホで写真を見てると、全然細かなところまで、見てないんですね。

 

話を本題に戻します。

もう一度寸法を整理し、改造案が決まったと言うのか、前編の続きに戻ることとなりました。

ここからは、実作業を突き進むことになりました。

 

ここでローターを削る箇所の寸法を計測しておきます。

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ローター中心部の溝は、Φ8.5~8.6mm、深さ1.4mmでした。

ほかに、ローターとピニオンギヤが一緒に回転するように加工された平行穴の長さというのか深さが、約7ミリ。

 

そこを、何ミリ削るか?

(削った分だけ、ローターを回転させる際に必要な、ローター中心部の強度が落ちます。)

 

それは、下の写真のようにナットから飛び出した箇所の長さの差分と、ローター側の溝の寸法余裕代を加えた寸法にします。

 

単純な引き算をした結果、私は0.5ミリ位削ることにしました。

ローターとピニオンギヤとの接触長さは、7⇒6.5ミリとなりますが、全体長さの1割程度なので、メーカー設計値の余裕代の範囲内だろうと考えました。

そう思いたいだけで、何の根拠もありません(;゜0゜)


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ローター軸部を削る場合、垂直面を手では削れません。

そこで、近くのアストロプロダクツで販売される100V電動グラインダー 税抜き2900円を購入してきて、この道具を使って削ることにしました。

このルーターは、少し大きなサイズ感とパワーでしたが、今後の使い道として、艤装品製作の鉄工作業やバイク整備などに使うことを想定し、この商品にしました。


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刃は、円筒型エンド刃付 シャンクを使いました。アストロプロダクツなら、1本300円台にて販売されています。

 

プラスチックを削る際は、ルーターの回転を出来る限り遅くすることをオススメします。

手が振れると、余計な箇所まで一瞬で削ってしまうため、そっと撫でるように、慎重に削りました。

ダイヤモンドビットでゆっくり削った方が無難です。

 

そうして仕上げた溝はコチラ。

なかなかの仕上がりです。
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表面からの深さ1.4⇒1.9ミリにしました。

 

これで、ローターナットを組み込めるようになりました。

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防水性を高めるため、ローターナットとワッシャーの隙間には、防水グリスを塗りナットを締め込みました。

 

バイク用品店などで販売されるアルミドレンワッシャー、内径12×外径22×厚み2(mm)サイズが、役に立ちましたね。

最後にリテーナーを取り付ける穴を開け、リテーナーを仮固定したら、とりあえず組み立てます。
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そして、ハンドルを回してみると?

お~、軽くなってるよ~👏
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スプール受けと、リテーナーとのクリアランスは、なんとかギリギリセーフ!

これをクリアランスゼロと言います。

 

 

無事、ベアリングを組み込めました~😆⤴️

 

回転は、ちゃんと軽くなりましたよ~😆⤴️

👏

無負荷状態だと違いが分かりにくいのですが、負荷を掛けてラインを巻いてみると、違いが分かります。

負荷が掛かっても、ローターが滑らかに回ります。ゴリ巻きしやすくなりました。

 

重量は微増しましたが、それと引き換えに回転性能がアップしましたので、良かったことにします。

 

リテーナーはスペーサーとして入れた2ミリ浮いてしまっていますので、タッピングビスもその長さを考慮した長さが必要になります。リテーナーとローターに隙間が出来てしまいましたが、シールゴム箇所の防水性は、あまり落ちていないと思います。

細かな点ですが、ホームセンターにて販売されるタッピングビスは先端が尖っていますので、グラインダーにて先端を削ってあります。

 

それにしても、リテーナーの隙間が気になりますので、また別の方法にて対策するつもりです。

 

 

最後に

リールのメンテナンスや改造をしてきましたが、今回のローターナットベアリング追加の難易度はとても高めでした。

 

挑戦するだけの価値が有るか?

私からの答えは、ノーです。

リスクの方がとても高い加工です。

特にルーターによりプラスチックを削る加工は、とてもリスクが高いため、ローターを買い直すくらいの覚悟があるなら、挑戦してみても良いかもしれません。

 

それより中古でも良いので、ツインパワーSWを購入した方が、確実です(笑)

 

浮いたリテーナーの隙間を、キレイに埋める方法を思い付いたので、更に改造を行いました。

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